阿久津 智(教授)

私の研究

最近は、音韻に関係する用語(や概念)について、その由来や、意味・用法の変遷をたどるとともに、各時代における音韻観などを探る研究を行っています。伝統的な音韻学(声韻学)や、現代音韻論にも興味があります。ほかに、文字や語彙関係の研究も行っています。また、(20年ぐらい前のことですが)マレーシアの言語(教育)事情・日本語教育事情関係の研究にかかわっていたこともあります。

学生への研究指導

主に、文献資料(古い時代から現代まで。音声を文字化したものを含む)に基づく日本語研究(文字・語彙・表現など)を指導しています。2017年度は8名(博士前期課程4名、博士後期課程4名)、2018年度は6名(博士前期課程3名、博士後期課程3名)、2019年度は8名(博士前期課程4名、博士後期課程4名)、2020年度は9名(博士前期課程5名、博士後期課程4名)、2021年度は9名(博士前期課程5名、博士後期課程4名)の学生に研究指導を行っています。
私が指導した学生が2017年度~2020年度に提出した(学位が授与された)修士論文・博士論文のタイトルは、以下のとおりです。
・母語話者日本語教師と非母語話者日本語教師の指導に対する台湾大学生の意識
・中国人学習者のEメールにおける依頼表現の実態 -「配慮」の視点から-
・中国人日本語学習者の漢字の書き間違いについて
・近代の「平和」「和平」の意味用法について
・因果関係を表す日本語接続詞とそれに対応する中国語に関する研究 -「そこで、したがって、そのため」と「于是、因而、因此」を中心に-
・敬称「さん」の組織名等への多用に見る敬意の揺れの考察
・日中文化交流の視点からの日本語の漢字語 -「場合」、「場面」、「場所」を中心に-
・第二言語習得の視点から見る助詞「ノ」の誤用 -中国人日本語学習者を中心に-

(以上、修士論文)

・日本語における「ほめ」表現に関する通時的研究
・「動詞+ツツアル」の用法に関する通時的研究

(以上、博士論文)

学生の研究については、以下の記事もご覧ください。

【言語教育研究科】博士後期課程の権 宇琦さんが「漢字文化圏近代語研究会」で発表しました
【言語教育研究科】博士後期課程の徐 恵君さんが日本語文法学会で発表しました
【言語教育研究科】学生4名が中国で開かれた学会で発表しました

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大学院のゼミの食事会(2018年度)

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大学院のゼミのようす(2019年度)

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オンラインゼミ(平山ゼミと合同で)
(2020年度)