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イギリス・エクセター大学現地報告

演劇の本場イギリスの大学で演劇を学ぶ ― 個性豊かな表現力と西洋伝統の学問に英語を通してアプローチする醍醐味

窪田めぐみさん

交換留学生として8月にイギリスに舞い戻り、半年がたちました。去年7か月間、長期研修をしたここエクセター大学で今私は大学の正規学部生としてドラマを勉強しています。8月からの5週間は大学へ進学する人たちのための語学コースを受け、遂に10月から大学での授業が始まりました。

ドラマ科では1年生約120人のうちイギリス国籍ではない生徒はどうやら2〜3人のようです。これも演劇文化が根差しているイギリスならではのことなのでしょうか。留学生に囲まれ語学習得に励んでいた前回とは全く違う環境で、ひとつの学問を英語で学ぶというチャレンジは予想通り大変なものでした。

そもそも演劇という世界にあまり親しみがなかった私なので、はじめのうちは演劇という学問についても、実際に授業でどんなことをするのかもわからず戸惑い、次々と始まるレッスン、レクチャー、セミナーなどに閉口してしまった時もありました。なにより、演劇という分野で使われる英語に慣れることがとても難しく、その言葉のニュアンスを掴むのに今でも苦労しています。


ボクサーに扮したクラスメートたち 本人は後列左から2番目

ボクサーに扮したクラスメートたち 本人は後列左から2番目


しかし、何事も少しずつ取り組むことで、自分なりの理解を深め、それを楽しく感じられるようになります。実演の授業では、クラスメイトの積極性や自発性、創造性には本当に感心させられることも多く、私も自由に豊かに自分の感性を生かすことができます。皆がそれぞれ違った感性をもち、それらを共有しひとつのピースを創り上げていくことの面白さを肌で感じる毎日です。

とってもユニークな授業内容ばかりで、パフォーマンスのために身体やスペースをどう最大限に使えるかというテーマのもと行われた前期の授業では、石やポストカードから即興演技を行うなど面白い経験をしました。今期はボクシングに備わるスペクタクルやジェンダーなどの特性を研究しながらのパフォーマンス創りということで、ボクシングを練習したりとても刺激的で興味深い授業です。

また、演劇理論の授業では現代西洋哲学や、西欧を中心とした近代の変遷とそれに伴う様々な思想とともに演劇について学んでいます。気の遠くなるような授業内容に加え、人一倍、理解に時間はかかりますが、リーディングを通じて様々な見解に触れ、自分なりの理解を深めていく作業はとてもやりがいのあるものです。

ひとつの物事に対して自分はどう思うかを考える時、様々な異なる観点からのアプローチをすることによって、よりその意見は客観的に論理的になります。この人はこう言っている、あの人はこう言っているという意見を取り入れ、そうして自分なりの結論へと辿り着きます。フィニッシュに、その意見をプレゼンテーションやエッセイを通じて伝えること。私はそのプロセスのおもしろさ、重要さを今回の留学で学んでいるのだと思います。

2回目のイギリスへの留学も、たくさんの不安と語学面での苦労がつきものですが、もう一度会う事のできた人たちや新しく巡り会えた友達、勉学における好奇心と共に充実した日々を過ごしています。特にイギリスの教育や学生のモチベーションの高さには感銘を受け、こんな環境に感謝しながら私も学ぶことの楽しさを見出せているような気がします。

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