2008スペイン長期研修体験報告集
プレゼンテーションで各国の文化を学ぶ
スペイン語学科2年 依木 勇太さん
はやいもので、サラマンカに来て、もう3ヶ月経ちました。
毎日の授業はどれもとても面白く、楽しいものばかりです。中でも一番気に入っているのが会話の授業でのプレゼンテーションです。クラスにはいろいろな国籍の人がいるので、外国の文化を知るとてもいい機会になっています。
例えば、先日、アメリカ人のクラスメートが取り上げた南北戦争のテーマは勉強になりました。私のクラスはアメリカ南部出身者が多く、彼らのおかげで戦争後の貧しい生活、人種差別の問題などについて具体的に知ることができました。
他にも各国の食べ物、祭り、あるいは、自分の仕事など様々なテーマの発表があり、どれもとても興味深いものです。
私の場合は日本について発表しました。発表後の質問に備えていろいろな資料を準備するのが大変でしたが、プレゼンが終わった後の達成感はなんともいえないものでした。みんなからたくさんの拍手をもらい、日本に興味をもってもらえたので、やってよかったと心から思いました。日本からたくさんの資料やパワーポイントの入ったノートパソコンをもってきたこともとても役にたちました。
次にサラマンカでの余暇の過ごし方についてご紹介します。
私はサッカーが好きなので、平日は午後6時からスペイン人、ブラジル人、ポルトガル人などと週3〜4日フットサルをしています。みんなサッカーをする時は真剣で、衝突することも度々あります。自己主張をしないとパスがもらえないので、いつも必死です。留学中のスポーツはコミュニケーションをとるいい練習になり、いろいろな友達もできるので、私にとってとてもプラスになっています。
■写真: 日本人チーム対スペイン人チームとの試合の様子です。
結果は5対2で負けましたが、楽しかったです。
スペインの食文化
スペイン語学科2年 花田 広太郎さん
外国と言えば、スペインに限らず食べ物が気になる人が少なくないのではないでしょうか。食べ物は一番身近に体験できる文化の1つです。日常的な食生活という観点からも発見や驚きは尽きません。そこで、スペインの食文化を紹介したいと思います。
まず、順序から言えば、朝ごはんですね。スペインの食事にでは、これがまず一番目の大きなカルチャーショックなのです。なぜって…マグカップ1杯のホットミルクにビスケットが数枚(私の家)、これが全てなのですから。これ以上でも以下でもありません。事前知識としては知っていたのですが、実際に体験してみると驚きを禁じえません。もし、日本で毎朝このメニューが出たら、家族関係にひびが入ったと見てもよいかもしれません。しかし、こちらではこれが普通の朝食なのです。食事というよりは燃料補給といった感じです。そんなわけで、スペイン人は午前11時ぐらいになると、空腹を癒すため仕事や勉強を中断してバルなどで軽食を食べる習慣があるのです。
昼食は、日本よりずっと遅く、午後2時から3時ぐらいの時間帯になります。これが一日のメインの食事なのです。つまり、日本の夕食のようなものです。だから、かなり量があり、心と胃袋の準備が必要です。いろいろ出ますよ。スープやら肉料理、サラダ、パエージャなどなど。量のある1皿目の後に2皿目の別料理が控えているのが普通です。また、日本の食事に比べると、肉が多いのも特徴です。こちらに来るとだいたい皆太りますが、その主な原因が何であるかは自ずと明らかですね。まぁ、しかし、体重なんかを気にしてクヨクヨするのは不健康です。しっかり食べて太りましょう。
夕食は軽く、日本の昼食程度の量で、サンドイッチやハンバーガーなどです。たまにポテトチップスも出ます。これは日本ではあくまでスナック菓子ですが、こちらでは軽いながらも食材としての地位を獲得しているのです。
ところで、皆さんは食事の時に「いただきます」や「ごちそうさま」を言ってますか? 日本特有のこれらの挨拶は食べ物や、食事を作ってくれた人に対しての感謝を表すものですよね。これは別に強制的なものではないのですが、私は意識して言うようにしています。とてもいい言葉だと思いませんか。自分が日本人であることを意識する瞬間でもあります。外国やその文化を知ることは、日本についてより深く考えるということに他なりません。食事に限らず、習慣や文化の違いを感じた時に、なぜだろう、日本ではどうだろう、といつも考えるようにしていると、より視野を広げることができるのではないでしょうか。
■写真: 夕食のパエージャ
私の留学生活
スペイン語学科2年 片野 将樹さん
8月にサラマンカにきて、早いものでもう11月に入りました。
11月のサラマンカは、気温が朝晩マイナスを記録するほど冷え込み、とても乾燥しています。今回は、留学中に印象に残ったことを簡単に紹介したいと思います。
まずは授業。実は、これが一番不安だったんですが、クラスの雰囲気や先生のキャラクターがとても明るいので、常に新鮮で、楽しい授業を受けることができています。クラスメイトは月によって変わるものの、今は多くがアメリカ人です。もちろん、ヨーロッパやアジアからもたくさんの留学生が来ています。授業は、その内容・クラスによっては難しいものもありますが、文法がまだ不十分な私としては、日本で学んだことを再確認できる文法の時間がとても貴重なものになっています。
続いては余暇ですが、スペインと言えばやっぱりサッカーです。先日は、地元チームの試合を友達と見に行きました。スタジアムの大きさや熱狂的なサポーターの姿を見て圧倒されました。日本との違いを実感したものです。ただ、このチームは2部で、実は、まだ1部の試合を見ていないのです。クリスマス休暇を利用して、旅行をかねて、ぜひ本場の1部サッカーリーグ観戦を楽しんでこようと計画しています。。
最後はホームステイ先の家族についてです。家族はそれぞれ個性が様々ですが、共通しているのはだれもが皆とても親切だということです。一番の思い出は、誕生日にプレゼントをもらったことでした。本当の家族の一員のように扱ってくれたのが、何よりもうれしかったです。
お母さんがつくる料理が美味しいのも魅力です。定番のスペイン料理はもちろん、家庭料理の種類が多く、毎日食事の時間が待ち遠しいほどです。
他にも、留学で得られるものはたくさんあります。旅行をすれば、スペインの多くの都市や村の魅力に触れることができ、本当にいろいろなことを吸収できます。留学も、残りあと半分となりましたが、時間をさらに有効に利用して、最後まで有意義な日々を過ごしたいものです。
■写真: 留学地、サラマンカのマヨール広場
あこがれのアンダルシアの白い村を訪れて
スペイン語学科2年 赤星 智代さん
スペインというと地中海沿いの白い村を連想しますよね。私もそんな村にあこがれて12月の長期留学の休暇期間を利用して、アンダルシア地方の白い村、グラサレマ(Grazalema)まで行ってきました。
その村は、シェリー酒で有名なヘレス・デ・ラ・フロンテーラ (Jerez de la frontera)から車で1時間半くらいのところにあります。途中、広大な草原やアルコス・デラ・フロンテーラ (Arcos de la frontera)という白い町、いくつかの村を通り抜け、雪が少し積もった山道を通って、やっとグラサレマに到着しました。
家、店、全ての建物が真っ白で、それはそれは美しい村でした。私は着いたとたんに、その村の魅惑的な雰囲気に包まれ、旅の疲れもいっぺんに飛んでいってしまいました。
厳しい岩肌がむき出しの山々に囲まれ、その小さなくぼみにひっそりと静まっているグラサレマは、典型的なアンダルシアの白い村です。自然と一体化したこの静かな村の住民達はとても暖かく、ほんとうに親切でした。自然と村を眺めながらテラスで飲んだコーヒーの味は格別で、身も心も暖かくなったものです。
グラサレマのマントは海外でも有名だそうで、この村に連れてきてくれた友人が知り合いのマント屋へ連れて行ってくれました。小さなお店でしたが、ポンチョや色とりどりのマフラー、帽子、ジャケットなどなど、どれも暖かそうで肌触りも良く、とても気に入りました。
グラサレマの虜になってしまった私は、近いうちにまたもう一度訪れる決意をしました。
■写真: アンダルシアの白い村