2010サラマンカ大学短期研修の思い出
今年(2010)の夏のスペインのサラマンカ大学での短期研修はたいへ充実していて、参加者の満足度もとても高いものでした。そこで、彼らが現地で何を体験し、どう感じたのか話してもらいました。
具体的には、1)サラマンカの街の印象、2)現地での授業内容と感想、3)ホームステイの体験談、4)授業以外の余暇の過ごし方、5)個人旅行の感想、6)留学の成果についてです。
研修先のサラマンカ市はスペイン黄金時代に栄えた歴史と伝統の大学都市。なんとその旧市街全体が世界遺産に登録されています。最初にこの町の印象を尋ねてみました。町の中心にあるマジョール広場が特に印象的だったようです。
(1)サラマンカの印象はいかがでしたか。
スペイン語学科2年生、澤辺舞子さん

広場
サラマンカは思った以上に綺麗な街で、人の感じもよく、とても住みやすい街でした。
スペインでは、夜10時以降になると活気付いてきます。特に、町の中心にあるマジョール広場は人が多く、夜はライトアップされ、夜景もとても綺麗でした。
人々は広場でベンチに座ったり、地べたに座ったりして、アイスを食べたり、酒を飲みながら会話を楽しんでいました。私たちも、この習慣にすぐに慣れ、現地の人たちと同じように楽しめるようになりました。
ところで、サラマンカでは、毎朝、街を綺麗にするために清掃車がやって来て掃除をしてくれます。日本では、ポイ捨てされたごみを毎朝掃除するなんて習慣はないので、驚くと共に感心しました。だから、街は常に清潔な状態でした。
スペイン語学科2年生、今井郁郎さん
サラマンカの町では夜になるとマジョール広場(Plaza Mayor)に多くの人が集います。
そこはにぎやかで明るく素晴らしい広場で、その場所を見渡すだけでスペイン、サラマンカの人々の人柄の良さがよくわかります。
そのうえ、そこにいると明るい気持ち、優しい気持ちになれたりします。そんなことで私はPlaza Mayorが大好きになりました。少しでもスペインの人の気持ちになることができる、そんな場所なんです。
(2)サラマンカ大学での授業はどうでしたか
スペイン語学科2年生、澤辺舞子さん

クラスメート
授業はとても楽しかったです。
方法も日本とは全く違い、会話が多く、文法の時間でもみんなで共同作業をしたり、会話の中で用法や意味を確認して覚えたりと、とてもわかりやすく、覚えやすい授業でした。
会話の授業では、10分間のプレゼンテーションがありました。
日本でも一度しか経験しなかったので、外国人との差を身に染みて感じました。
また、彼らのプレゼン慣れはすごく、日本の学校教育との差を考えさせられました。
しかし、どのクラスでもみんな仲よくなり、海外の友達ができたことがうれしかったです。
帰国した今でも、彼らと連絡を取り合ってスペイン語で会話したりしています。
スペイン語学科1年生、新井紀子さん
スペインにいる間の1カ月、サラマンカ大学で文法とスペイン文化と会話の授業を受けました。
どの授業も主にアジア圏からスペイン語を勉強しに来ている人が多かったです。
学生達は国ごとに固まってしまいがちでしたが、私はエストニア人と韓国人の留学生と仲良くなりいつも一緒にいました。
毎日2人とスペイン語で「昨日何したの?」とか「さっきの授業わかった?」と話すことが私の楽しみであり、一番の会話の練習だったと思います。
スペイン語学科4年生、小榑夏美さん
授業は、初日にテストがありレベル別に別れます。
私は、今回が二度目だったので、昨年よりも上のレベルのクラスに入れました。
クラスメイトは、殆どが台湾人でした。
みんな、まだ18歳なのにしっかり文法などが身に付いていて、私のやる気を掻き立てました。
12〜14人ぐらいの少人数なので、先生が一人ひとり理解度を把握してくれています。
去年勉強した文法事項の発展的な内容だったので、学んだことをしっかり活かすことが出来ました。
また、今回の授業を通してより正しい文法を使い会話が出来る様になりました。
スペイン語学科2年生、今井郁郎さん
私はサラマンカ大学の授業で文法、文化、会話を学びました。
はじめはスペイン語で進む授業に戸惑いを感じましたが、先生が細かいところまでていねいにゆっくりと教えて下さったので次第にペースに慣れていきました。
クラスメイトもフレンドリーで、台湾、オランダ、ドイツ、オーストラリアなど様々な国から留学生が来ていました。
スペイン語学科3年生、 久保田謙さん
私のクラスでは、アジア人が多かったので驚きました。
授業は9時から13時の4時間だけでした。
1、2時間目の文法の先生は理解できないことがあると、分かるまで説明してくれる優しい先生でした。
3時間目の文化の授業は先生がビデオをたくさん見せてくれたのでスペイン の文化や習慣についてもよく学べました。
4時間目の会話は、はじめはまともに会話ができずに辛かったのですが、クラスメートも先生も自分の話をちゃんと聞いてくれたので楽しく授業ができました。
スペイン語学科3年生、峰稔さん
まず、大学での授業は、すべてがスペイン語なので聞き取れない時もありましたが、先生のジェスチャーや易しい言い回しでの説明のおかげで理解することができました。
どの授業も楽しかったです。また、同じクラスで外国人の友人もできました。自分の拙いスペイン語では考えを伝えきれずもどかしい思いもしましたが、勉強をしている感覚なしにスペイン語を学べました。
(3)ホームステイではどんな体験をしましたか。
スペイン語学科2年生、影井星来さん
私のホストファミリーはお母さんと、娘さんの二人家族で、とても明るく、おしゃべりな二人はいろんなことを話してくれました。
最初の頃は何を言っているのかもわからず、言いたいことも言えず、とてももどかしい思いをしました。
でも、だんだん自分の言いたいことなどが言えるようになった時にはとても喜んでくれました。
あっという間に一ヶ月が過ぎて、ホストファミリーと別れるときは、ほんとうに辛かったです。ぜひ、また会いに行きたいと思っています。
スペイン語学科2年生、今井郁郎さん
ホームステイ先では65歳のママ一人でした。
とても優しく、よく話しをしたり聞いたりしてくれる人でした。
たまに息子さんが奥さんと幼い娘を連れてきて、食事中に話が盛り上がったりもしました。
その他にはママの妹、友人ともお話しする機会がありました。その友人は日本について詳しいこともあり、意外と長話になり、いい勉強になりました。
スペイン語学科4年生、小榑夏美さん
私は、一ヶ月間ホームステイをしました。
今回のホームステイでは、ふだんめったに体験できないようなことが起こりました。
それは、こちらの親族に不幸があったことでした。
私には、直接関係しませんでしたが、家族が家に帰って来た時、どのように声をかけたら良いのか分かりませんでした。
そして、スペインでの習慣にも不案内だったため、一日不安な思いで過ごしました。
次の日、家族にスペインでのお葬式や習慣のことについて話をしてもらいました。
私はこの時、しっかり日本の習慣を説明することが出来なかったのでとても悔しかったです。
スペインのことを学ぶだけでなく、しっかり自分の国のことを語れるのもすごく大切だと思いました。
スペイン語学科3年生、藤野幸平さん
ホストファミリーはとても温かく迎えてくれました。
最初は何を言っているのかわからなくて、単語しか聞きとることができなかったのに、日にちがたつにつれて何を聞いているのかわかるようになり、それでもわからない時は私がわかるようにゆっくり話してくれたりしてくれました。
(4)授業の後は、どのように過ごしていましたか。
スペイン語学科3年生、峰稔さん

スポーツ
授業が昼過ぎに終わると自由時間なので、色々なことをして過ごしました。
たとえば、私はサッカーが大好きなので、現地のサッカーチームとフットサルを楽しみました。現地の主事のかたが手配してくれたからです。
そのチーム内には元プロの人もいて、ほんとうに楽しかったです。
言葉でコミュニケーションをとることも重要ですが、好きなスポーツを通して交流が深められたのは自分にとって忘れられない体験になりました。
夜はバルやディスコテカに足を運び、友人たちとワイワイ楽しく過ごしました。
スペイン語学科3年生、西城真理さん
9時に学校に登校し、13時には授業が終わり、14時30分からお昼ご飯を食べて、その後は私の大好きなシエスタ(お昼寝)!!
これが私の日課でした。
本当のシエスタは20分ぐらいと短いのですが、私のシエスタは2時間!!
シエスタを終えると友達と待ち合わせ、散歩をしたり、プラサ・マジョール(中央広場)でぼーっとしたり、ボートに乗ったり、と日本より日照時間が長いスペインの生活を満喫しました。
ボートからみるサラマンカの景色はとっても素敵でした。
スペイン語学科2年生、澤辺舞子さん
スペイン人は、BAR(居酒屋+喫茶店?)によく行き、お酒やおつまみで会話を楽しみます。
わたしは家の近くのBARによく友達や先輩たちと行っていました。店の人たちやお客さんとも仲よくなり、スペイン語を教えてもらったりしました。
とても気さくな人たちで、おごってくれたり、無料でTAPASをくれたりして、わたしたちを可愛がってくれました。
ちなみにTAPASとはおつまみのことで、じゃがいも入りのオムレツ(toltilla de patatas)や肉を串に刺した食べ物、オリーブ油で味付けされたサラダなどたくさん種類がありました。
どれも油っぽいのですが、とてもおいしく、また、なんといっても値段がとても安く、最高でした。そして、スペインで飲むお酒は美味しかったです。
(5)旅行を楽しむ機会はありましたか。
スペイン語学科3年生、藤野幸平さん

旅行
1番の思い出は週末にマドリッドやバルセロナに行ったことです。
フラメンコ、闘牛は見ることはできなかったけれども、バルセロナのカンプノウスタジアムでバルセロナとセビージャの試合を生で見たり、サクラダファミリァの中を見学したり、マドリッドではレアルマドリードのホームタウンのサンティアゴ・ベルナベウのスタジアムの中を見学したりしました。
実際にスペインに行って肌で文化を感じ、貴重な体験をできたことを心から感謝しています。
スペイン語学科3年生、 久保田謙さん
週末を利用して、アンダルシアに旅行に行きました。
アンダルシアでは、アルハンブラ宮殿、ミハス、マラガを観光しました。アルハンブラ宮殿は素晴らしかったのですが、夜だったので、次回はぜひ昼間に行ってみたいと思います。
白い家並みで有名なミハスの街は想像通り、とても綺麗でした。マラガではコスタ・デ ル・ソルという海岸に行き、とても充実した旅行になりました。旅行はバスのチケットだけ買って、宿、その他必要なものは全部現地で探すことにしました。
不安もあったのですが、実際に行ってみると、スペイン人はとても親切で、トラブルに巻き込まれることもありませんでした。むしろ、苦労したぶん、とても楽しかったです。 」
(6)今回のスペインの留学体験で、あなたの何かが変わりましたか。
スペイン語学科2年生、澤辺舞子さん
今回、この短期留学研修に参加できて本当に良かったです。
普通じゃできない体験をし、日本にいては得られなかったものがたくさん得られました。
今までの考えなども変わり、もっと視野が広がった気がします。充実した夏休みでした。
スペインが好きになり、いつかはサラマンカに移住したいと思うくらい。
自分はもともと、のんびりした人間なので、とても過ごしやすい環境でした。
学校に行き、帰宅してご飯を食べ、SIESTA(昼寝)をして、起きて遊びに出かけ、帰宅してご飯を食べ、mamaと会話して、飲みに出かけ、帰宅して寝る。こちらでは、あまり時間を気にしない環境だったので、日本の生活は何かと忙しく、焦って生きているように感じられました。
文化や考えの違いにもショックを受けましたが、日本は日本、スペインはスペインで考えを分けなければならないと思います。友人に言われた一言で、気づきました。郷に入っては郷に従え。スペインで通用しても日本では通用しない。日本で通用してもスペインでは通用しない。そうゆうことにも気づけてよかったです。
しかし、一か月は短かすぎるとは思いました。やっと環境に慣れ始めた頃に帰らなければならないので、もっといればちゃんと成果を出して帰れるのになと思います。三か月のコースを作ってくれると嬉しいです。無理であれば、春季・夏季と二回あると嬉しいと思いました。
来年、頑張って、またもう一度サラマンカに戻りたいと思います!!!
今回行かせてくれた家族・学校の制度に感謝したいです。
スペイン語学科3年生、 久保田謙さん
この一ヶ月の研修に行って、行く前といった後では気持ちや考え方が変わりました。
初めてのスペイン、ホームステイ、生活環境など行く前は不安だらけでした。
そしてホームステイ先が決まった時、一人だけ家が遠くてどうなるかとも思いました。
しかし、スペインにつくと不安もなくなり、とても充実した一ヶ月となりました。
ファミリアの人もいい人でご飯も美味しく、サラマンカが好きになりました。現地にいた主事の佐藤さんや安富先生にも助けられなんの問題もなくすごせて本当に感謝しています。」
スペイン語学科4年生、小榑夏美さん
私は、これまでの二度の短期留学を通して次回はもっと長い期間サラマンカに留学したいと思いました。
今回も多くの人との出会いがあり、たくさんの友達が出来ました。
その中で、もっと日本のことを勉強しなければいけないと思いました。
そして、他言語で日本の文化を紹介することは非常に難しいです。私は、次にスペインに行くまでにしっかり身に付けるべきことだとわかりました。
回数を重ねる毎に、スペインの魅力を沢山感じることが出来、次に進む大きなステップアップとなりました。
スペイン語学科3年生、峰稔さん
たった一ヶ月間でしたが、自分なりに毎日を充実させられて良かったと思います。
この留学を経て、勉強への意欲が再燃し始めました。またスペインに行きたいので、その時までにはもっと流暢にスペイン語を話せるように今後も勉強を頑張りたいと思います。