世界の学生達との交流のチャンス
4年 磯上 緑さん
スペイン留学の魅力の一つは、スペイン人だけでなく世界のいろいろな国々の人々と知り合いになる機会があることです。その理由は、留学先のサラマンカ大学のスペイン語コースが国際的に有名で、世界中のスペイン語学習者が集まってくるからです。
私も外国人の友達を作るぞ、と張り切っていました。しかし、現実は甘くなく、そんな私の夢もあっという間に崩れ去ってしまいました。その理由は、私の語学力に対する自信の喪失でした。私が長期留学したのは大学の三年生の時です。それまで、2年間スペイン語を勉強してきました。しかし、それは、机上の勉強が中心だったため、現地へ来てみると、スペイン語を聞き取る事も、話す事もまだまだ不完全であることに気づきました。すると、人と接するのがだんだん怖くなってきたのでした。私はホームステイをしていましたが、そこにはイタリア人の留学生も2人暮らしていました。しかし、彼女たちと話すのもつらいものでした。私のホストマザーは、明るく元気で、鼻歌好きなスペイン人女性です。ある日、元気をなくしていた私を慰めてくれ、「あなたはよけいなことを気にしないで、もっともっと自分の言葉で話さなきゃだめよ」と励ましてくれました。私ははっとしました。これではいけない、なんとかしないと。
その日以来、ともかく一言でも多く言葉を発するように努めることにしました。それまでは、会話の中でわからない単語が出てきても、わかったふりをすることが多かったのですが、それもやめました。会話を中断させてでも、すぐ質問することにしたのです。そして気づいたのは、そのほうが、辞書や本で覚えるよりもずっと単語が記憶に残りやすいことでした。それに質問せずに分からないまま会話を続けていくと、どんどん質問しづらくなる上に、とんちんかんなことを言って、結局迷惑をかけてしまうこともありましたし。
そういった努力を積み重ねていくうちに、1ヶ月もすると、スペイン語がずいぶんわかるようになりました。イタリア人たちは結局1ヶ月しかいなかったのですが、二人が間もなく帰るという頃には、私は彼女たちとの会話をかなり楽しめるようになっていました。買い物に行ったり、プールに行ったりと、楽しい時を過ごしました。
そのうちの一人とは特に仲良くなり、今でもメールで連絡を取り合っています。彼女のおかげでスペインと似た面をもつイタリアという国にも興味がわいてきました。ですから次はイタリア語を勉強して、彼女のもとを訪れ、イタリア語で彼女や彼女の家族と話してみたいと考えています。
私は、たまたまイタリア人と仲良くなりましたが、大学のクラスにはアメリカやお隣フランス、ドイツ、ノルウェーなどヨーロッパ各国から留学生が来ていました。彼らはそれぞれ違った言語、文化を持っているため、彼らの話はとても興味深く、考えさせられました。このような貴重な体験はやはりヨーロッパならではだと思います。皆さんもぜひ留学に挑戦して、見聞を広めてください。
