個人研修奨学金留学:ブラジルで人間性の原点を発見!
前田知洋 さん
僕にとってブラジル留学は人生観が変わるほど強烈で、忘れられない体験でした。
実は、今回の留学は拓殖大学外国語学部スペイン語学科に入学してから二度目の留学です。
一度目の留学は二年生の夏休みから三年生の春休みまでのスペイン長期研修でした。
そして、今回は三年生の夏休みを利用して、ブラジルで短期留学を体験してきました。
こんなに何度も留学できたのは、拓殖大学にいろいろな留学プログラムが準備されているからです。
今回のブラジル留学は、「個人研修奨学金制度」のおかげでした。
この制度は、第二外国語での留学を奨励する奨学金制度です。
ちなみに拓殖大学では、第二外国語として、英語、中国語、ドイツ語、フランス語他10カ国の言語を選ぶことができます。
僕の場合、第一外国語が専攻言語のスペイン語で、第二外国語はB・P(ブラジル・ポルトガル)語を選びました。
そこで、「個人研修奨学金制度」を利用して、今年の夏休みの3週間、片道30時間かけて、あこがれのブラジルに行ってきたというわけです!!
それでは、その時の体験を、お話しましょう。
今回、僕が留学先として選んだのはベロ・ホリゾンチBelo・Horizonte(美しい地平線という意味)というサン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロに続くブラジル第3番目の都市です。気候は一年中温暖で、僕が滞在した時は暦の上では冬だったのですが、日中は35度まで気温が上がっていました。さすがに朝と夜は寒かったですが。
この町を選んだ一番大きな理由は治安で、リオ・デ・ジャネイロと違い、夜も1人で歩けるほど治安が良い街だからでした。もちろん、油断してはいけないのは世界中どこでも同じですが。
宿泊はホーム・ステイでしたが、ここの家族は最高でした!!
69歳のエニー、そのお姉さんのエウシー、お手伝いさんのルジーア。水曜日のお昼ご飯はエニーの息子さん夫婦が食事にきて、平日からもうパーティ状態です(笑)。
それではここで、留学中の僕の日常生活をご紹介しましょう。
朝は6時に起きて、朝食は、パパイヤ、ヨーグルト、オレンジジュース、そして食べきれないほどのパン。7〜9時まではジムで汗を流し、その後、10〜12時までがポルトガル語の個人レッスンです。毎日個人レッスンが受けられるという贅沢さなのです!!
もちろん先生はブラジル人です。ちなみに、このベロの街には、ほとんど日本人がいないので、僕は毎日ポルトガル語しか使っていませんでした。ですから、言語を学ぶのにも友達を作るにも最高の環境でした!!
そして、お昼ご飯を食べてからは14〜16時までが午後の授業です。夕方はカポエラ(ブラジルの伝統武道)教室にも通いました。
週末はみんなとサッカーをしたり、市場に散歩に行ったり、もちろん観光もしました。でも、そんな時でも1人でいることはほとんどなく、毎回誰かブラジル人の友達が一緒に案内してくれました。ブラジル人はほんとうに人なつっこく、今回は友達が100人はできたと思います!!!
この留学で僕が得たものは机の上では学べないことばかりでした。中でも一番印象に残ったのが、人とのふれ合い、人間らしい感情を表現することの大切さです。考えてみると日本の生活はどんどん便利になる反面、直接的なコミュニケーションの機会が減り、人とのふれ合いを避ける人間さえ増えてきているような気がします。しかし、ブラジル人は違いました。人間が人間らしく笑ったり、泣いたり、怒ったり、感情を、あたりまえのように体全体で表現するのです。「元気〜〜??トモ!!!」と、毎日のように僕と抱き合ってくれる先生や仲間たち。日本人は、なぜ海外での生活に憧れるのでしょうか? それは、人間らしい生活に出会えることを期待しているからではないでしょうか。ブラジルは、社会的に多くの問題をかかえていることは事実ですが、僕にとって理想の国でした。最近冷え込んでいた僕の心を暖めて、人間らしい気持ちを取り戻すことができたからです。
今回のブラジル留学体験のおかげで、ポルトガル語の勉強を深め、そして、多くの友達にも出会うことができました。日本の日常生活に戻れば、少しずつ、この高揚感は消えていってしまうでしょう。でも、日本でも、心の中にあの頃の気持ちを持ち続け、ブラジル人に負けないくらい人間らしく生きていこうと思っています。
これからも、ポルトガル語を勉強し続け、絶対にブラジルに戻ることを心に決めました。みなさんも、機会があれば、ぜひ、ポルトガル語を勉強して、ブラジルを訪れてみてください。そうすれば、本当に人間らしい生活に触れることができますよ。
