HOME外国語学部スペイン語学科卒業後の進路

海外で活躍した・している卒業生

2000年卒業 観光通訳(エクアドル):岩崎陽子さん

 こんにちは、今私はこのメッセージを南米のエクアドルから書いています。エクアドルとはスペイン語で「赤道」を意味し、郊外には北半球と南半球を跨ぐモニュメントまで作られています。そこで現在私は現地大手旅行社のアジア部に所属して主に世界のエコツーリズムの見本と言われる「ガラパゴス諸島」に関する旅行手配業務、クルーズ通訳、テレビ撮影コーディネート、日本語のカタログ作りなどグローバルに何でもしています。

 スペイン語圏というのは沢山の国で成り立っているので、それぞれ異なる文化、歴史、習慣、方言が存在します。それを一度に比較して学ぶ事ができるのが拓殖大学スペイン語学科での4年間でありました。外国人先生のオリジナリティー溢れる授業はラテンアイドルの歌の紹介であったり、人気映画、果てはサッカーの解説であったりと、自然と体が椅子から離れたくなる、そんな授業が今でも記憶に残っています。1492年以降のスペイン大航海時代は歴史上画期的な出来事の一つです。その発祥となったスペイン・サラマンカで過ごした一年の長期留学生活は、今こうして南米に身をおいているものにとっては旅愁の湧く計り知れない経験と財産です。

  当時の生活は全てが「学習」でした。学校の授業は勿論の事、買い物、旅行、病気になれば病院での診察、美容院で髪型の説明、外泊の言い訳なども全てがスペイン語、生活から覚えた言葉というのは体で覚えているので、面白い事に今でもその単語を使う時には最初に使った場面も一緒に思い出すのです。身につけた語学、スペイン語を話す人から漂う雰囲気をこのまま自分の周りに置いておきたいと思い、卒業後は南米チリにある会社に就職し、一年足らずで現在の上司に出会い、今はエクアドルにおいてラテン気質をうまく汲み取りながら仕事と趣味を充実させています。

  特にガラパゴスクルーズに乗船する時は‘通訳‘と言う立場で日本人のお客さんに現地のナチュラリストガイドが説明する生物、植物、地質に気候学を日本語で伝える事を担当しています。高校の授業でも眠らないようにと我慢して聞いていたような内容を、日本語に通訳しなければいけないのですから、最初はかなり怖かったです。怖くて周りの素晴らしい景色も見えていませんでした。しかし、難しくて分からなかった分野だからこそ、今は自分の言葉でお客さんに分かり易く伝えていく必要性を強く感じています。ただ聞いた言葉を右から左に伝えるだけでは駄目である事をこの経験を通じて学びました。時々お客さんの中には理科の先生、お医者さんなどが紛れているので、嘘を言えば直ぐにバレてしまいます。これまで沢山の方の力を借りながら、ようやく今は通訳中の自分も可愛らしい動物を見て楽しめるようになってきました。

  最近頂いた言葉で一番嬉しかったのは「生物の講義のような難しい説明は要らないの。あなたのような楽しい説明でガラパゴスへの興味が一層湧いたわ!」でしたでしょうか。日々イライラする事もしょっちゅうありますが、そんな時は学生時代に培った集中力と探究心を忘れず、そして時にはスペイン人のように!Hasta manana(焦るのはやめようよ)!的な感覚を持って過ごしていきたいと思っています。

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