HOME外国語学部スペイン語学科卒業後の進路

大学院に進学した卒業生

1999年卒業 ラテンアメリカ開発経済学研究:森 崇雄さん

ラテンアメリカ開発経済学の専門家を目指して

 スペイン語学科への入学を希望する皆さん、在学生の皆さん、こんにちは。1999年にスペイン語学科を卒業した森崇雄(もりたかお)といいます。

 スペイン語に関心がある人は、普通の日本人よりも何かとても温かい心を、いや熱い心を持っているのではないでしょうか?私も入学したときからそのような気持ちでスペイン語に取り組もうとしました。

 とはいえ、スペイン語の授業は1年生のときから文法等をしっかりと勉強しなければいけません。先生方から見れば、私はきちんと予習せずに落ちこぼれになりそうだった生徒の1人だったと思います。どちらかというと私は「思っていることを早くスペイン語で伝えたい」という気持ちだけが強く、1年生の春休みにサラマンカ大学での語学研修へ行ったときは、辞書と首っ引きでおにぎりやお漬物について作文し、文法は間違いだらけなのに翌日の授業で発表することを楽しみにするという変な生徒でした。たった1ヶ月の滞在だったにもかかわらず、当時はよほど和食が恋しくなったのだと思います。それをサラマンカ大学の先生に正確に伝えることができたのかどうかは怪しいかぎりですが、このような語学研修での経験が自信につながりました。

 また、2年生の夏休みからは拓大から奨学金をいただき、メキシコ国立自治大学(UNAM)に派遣してもらいました。スペインとはさまざまな面で異なる国で8ヶ月間非常に有意義なラテンアメリカ体験ができました。とくに私は海が好きなので、休暇中にカリブ海に面したユカタン半島周辺を旅行したことは今でも良い思い出として強く心に残っています。

 3年生になると、クラスメートが続々と就職活動を始め、私も少なからず焦りました。当時はスペイン語圏で取引のある商社に就職するか、研究者になることを漠然と考えていました。結局は進学を決意し、上智大学大学院に進みました。大学院ではラテンアメリカ政治、とくにカトリック教会の政治的な役割について研究しました。

 修了後は大学院での研究を少しでも活かせる場所はないかと仕事を探し、外務省専門調査員というポジションがあることを知り、応募しました。1回目の採用試験は失敗しましたがあきらめず、2回目の挑戦で在エクアドル日本国大使館専門調査員に採用されました。

 エクアドルでは3年間、政治経済担当としてエクアドルの主要紙や各省庁が発表したプレスリリース等を翻訳・要約して報告書を作成し、東京の外務省に毎日送りました。また、日本企業支援担当や、大使の政府要人との会談の記録係としても勤務しました。

 このような大使館での勤務経験を通じて、私は専門性の重要さを強く感じました。そして任期終了後はもう一度しっかり勉強したいと思い、神戸大学大学院に入学しました。現在はラテンアメリカを対象とした開発経済学について研究しています。

 私の関心は常にスペイン語圏にあり、これは拓大スペイン語学科に入学した頃から変わっていません。最後まで読んでくださったあなたも是非温かい心、熱い心を持ち続け、将来あるべき自分の姿を少しずつ具体的にイメージしながら、前向きに、そしてあきらめずに挑戦し続けてください。それに、スペイン語学科の先生方は厳しいけれど温かい先生ばかりです。相談すれば、きっとあなたのことを応援してくださるでしょう。

《写真》
■私の送別会:大使と外務省の通信担当官とともに (上)
■大使公邸でのレセプション:JICA職員とともに (下)

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