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日墨交流120周年記念式典に参加して

 明治維新政府は1888年11月30日、メキシコ政府との間で外交関係の樹立を定めた『日墨修好通商条約』を締結しました。そして、昨年の11月がこの条約締結から120年目にあたり、日本・メキシコ両国で日墨交流120周年記念の様々なイベントが開催されました。この度は、在日メキシコ大使館の日墨交流120周年記念式典に参加したスペイン語学科生にその体験談を語ってもらいました。


たくさんの出会いを通じて新しい世界が広がった

スペイン語学科3年生 松尾雄一郎さん

 2008年11月20日、スペイン語学科のヘオルヒーナ先生の紹介で、メキシコ大使館で行われた「日墨交流120周年」の式典に参加させていただき、日本とメキシコの結びつきの深さを改めて実感しました。120年前というと明治21年、まだ日本が諸外国と不平等条約を結んでいた頃のことです。この早い時期に列強各国に先駆けて平等条約を日本と結んだ数少ない国がメキシコでした。そして、関東大震災のときにはメキシコから大変な支援を受けており、また、最近では日産のメキシコ工場など経済的な面からも関係がますます深まっているそうです。

 式典にはブラジルやエクアドルなど各国大使、日本やメキシコの大学関係者など様々な方が参加されていました。私にとって、特に印象的だったのが、JICAの緒方貞子さんの講演で、これからの支援のかたちを考えるうえでとても興味深いものでした。また、国連時代の難民支援の体験談にも感銘を受けました。実際に緒方さんが直面した人を助けることの難しさを知り、今の自分に何ができるかと考えさせられました。

 式典のあと「懇親会」があり、様々な大使館関係者の方と話すことができました。私は在日メキシコ大使であるカバーニャさんと以前から話したいと思っていました。思い切って声をかけてみると、私のまだ不完全なスペイン語にもかかわらず、とても親切に応対してくださいました。最後には一緒に写真までとってくださり、忘れられない思い出のひとつになっています。また、その他の大使館関係者の方々と話す機会もありました。「大使館で働くには専門的な能力(または実績)を磨いてから自分を売り込むことが大事だ」等のアドバイスもいただき、スペイン語を仕事に活かすのには、一度他の仕事でキャリアを磨いてから、その後スペイン語を使った仕事に就くという方法もあることに気づかされました。

 とにかく明るい方が多く、スペイン語で話しかければみんな優しく対応くださったのがとても印象的でした。メキシコ大使館で出会った人たちは皆、語学が堪能なだけでなく、人間的にも優れた方々が多いことに驚かされました。いつでも笑顔で、気さくで、将来、こんな風になりたいと思うような方々ばかりでした。言語を一つ習得することは新たな世界がひとつ広がることだといいますが、たくさんの人たちと出会えたこの一日はそんなことを実感じさせてくれた貴重な一日になりました。


■写真:記念式典で講演する元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏



はじめての体験の数々

スペイン語学科 1年生 玉那覇 勇さん

 先月、メキシコ大使館で、墨日外交関係樹立120周年記念を祝う記念式典に参加する機会を得ました。
 国際協力機構の緒方貞子さんやメキシコ外務省多国間問題・人権担当次官のロブレードさんの講演を聞いて、その内容の深さにとても強い印象を受けました。
 講演は日本語・スペイン語の同時通訳で行われました。最初は無理をして日本語を聞かず、スペイン語で理解しようと試みましたが、政治用語など専門用語が多く、自分のスペイン語力ではまだとても歯が立たないものでした。断念して、その後は、入場口で配られた翻訳機を使いました。耳につけたイヤホンから流暢な日本語が聞こえてくるのが少し不思議でした。そして、通訳の方々の日本語訳があまりにも自然で、そのスペイン語力の高さに驚きました。

 講演会は、約2時間半で終了し、その後は懇親会でした。アボガド、タコス、グアカモレ、エンパナダス等、とてもおいしいメキシコ料理を味わいながら、いろいろな方々と楽しく話すことができました。

 僕は、この度の経験で、今までと違った世界を知ることができた気がします。日本とメキシコの関係や歴史、世界で今まさに起こっている事柄などを外交現場の当事者の方々から直接聞くことができ、とても貴重な経験になりました。



■写真:墨日外交関係樹立120周年記念式典に参加したスペイン語学科学生の仲間達と

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