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初めてのスペイン語通訳体験

江越千尋さん

 3月11日〜14日にかけて幕張メッセで、FOODEX JAPANという国際食品・飲料展が開催されました。この展示会は、食品を取り扱っている卸業者や、フード関係のバイヤー向けのもので、日本国内の各企業だけではなく、世界中の企業が出展し、来場者は述べ9万人を超える、アジアで最大級の展示会です。今年は65カ国・地域から2412社も出展していたそうです。

 私は、メキシコ大使館が人を探している、とヘオルヒーナ先生からお話をいただき、スペイン語の通訳として、4日間お手伝いさせて頂きました。 メキシコのブースは他の国と比べても規模が大きく、日本でもおなじみのテキーラや、肉類、フルーツ、野菜など様々な食品を取り扱った企業が並んでいました。その中で、私の担当は「アボカド」でした。日本でも需要が高まっていますが、メキシコでは最もポピュラーな農作物の1つで、そのため、アボカドだけでも8社も出展していました。アボカドはメキシコの北西部にある、ミチョアカン州の特産品で、日本で現在売られているものの大半はこの地域で作られたものなのです。

 これまでも、ヘオルヒーナ先生にはいろいろなラテンアメリカ関係の催し物に参加する機会を与えていただいていたのですが、今回は、今までとは違って、ビジネスの現場でした。また、ほとんどの出展者の方々が、このFOODEXのためにメキシコから来日していたので、日本語はおろか、英語も話さない方もいて、どれほど役に立てるかわからず、緊張して臨みました。

 実際、初日は商業上の専門用語の意味がわからなく、他の通訳の方に助けてもらうこともありました。知らなかった単語や関連語彙を改めて勉強して、翌日からはなんとか通訳をやり遂げることができました。今回の経験を通じて実感したことは、通訳は、単に語学の知識だけでは不十分で、通訳する内容に関する予備知識がとても大切だということでした。なんとか通訳をやり遂げることができたのは、出展者の方々とたくさんお話をして、アボカドや取引についていろいろ教えていただいたことが大きかったと思います。おかげで、4日間で、アボカドに関しては随分詳しくなれたと思います。食べ頃のアボカドの判断もできるようになりました。

 また、空いている時間には、他のブースもまわり、世界各国の人と話し、試食もたくさんさせていただきました。他のスペイン語圏では、スペイン、カスティーリャ・イ・レオン、コロンビア、アルゼンチン、チリ、ペルーなど、多くの国のブースがありました。中でもスペインとコロンビアはメキシコ同様、広いスペースでの展示が行われていました。

 会期中、大使や大使夫人、また、以前にお世話になった大使館関係の方々にも足をお運びいただき、お話をする機会がありました。そして、普段なかなか接することのない、バイヤーさんや、商社の方々、レストランのオーナーさんなど、たくさんの方々とお会いし、全てがとてもいい勉強になりました。ほんとうに貴重な経験をさせていただいたと深く感謝しています。

 私はこの3月に卒業しましたが、拓殖大学での4年間の間に、学校の授業のほかにも、たくさんの楽しく、また有意義な経験をさせて頂きました。今後とも、スペイン語に接していきたいと考えております。どうもありがとうございました。

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