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カリキュラム

講義時間:19:00~20:30   ※第13講〈7月14日(土)〉のみ、13:30~16:30

 

第1講 4月16日(月)【開講式・オリエンテーション】

「アメリカはこのまま没落するのか?」
講師 川上高司 海外事情研究所教授

大阪大学博士課程修了。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、(財)世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授等を歴任。現在、NPO法人 外交政策センター(FPC)代表、日本国際フォーラム政策委員、TBSニュースの視点特別解説委員などを兼務する。アメリカの政治・安全保障政策、日米関係、国際関係理論が専門。主著に『アメリカ外交の諸潮流』(日本国際問題研究所)、『グローバル・ガバナンス』(日本経済評論社)などがある。

講義要旨

オバマ大統領の登場でわきかえったアメリカが、経済の停滞をはじめとする諸問題で、再びあえいでいます。オバマ大統領の唱えた"チェンジ"は遅々として進まず、国際的な指導力も陰りを見せています。アメリカは、このまま没落への道をたどるのでしょうか。アメリカ政治研究の第一人者で、テレビでもおなじみの川上教授が、最新のデータをもとに解説します。

 

第2講 4月23日(月)

「中国は"2012年"をどう乗り切るか?」
講師 藤村幸義 国際学部教授

慶應義塾大学経済学部卒業。1967年日本経済新聞社入社後、北京特派員、北京支局長、論説委員を経て、2001年4月より本学へ。中国の市場経済を柱とした改革・開放政策の過程と課題について一貫して追及してきた。著書に『老いはじめた中国』(アスキー新書)など。

講義要旨

中国では今年13年ぶりに最高指導部が交代します。経済は相変わらず高度成長率を維持しているものの、汚職や格差などの問題が表面化し、各地で抗議活動が頻発しています。外交・軍事面でも、周辺諸国との摩擦をくりかえす中国は、どこへ向かおうとしているのか。日本経済新聞の北京支局長として活躍した藤村教授が、ジャーナリストの眼で分析します。

 

第3講 5月7日(月)

「反"韓流"デモはなぜ起きたか?」
講師 呉善花 国際学部教授

東京外国語大学大学院修士課程修了。国際学修士。執筆活動のかたわら、新潟産業大学非常勤講師、拓殖大学日本文化研究所客員教授を経て拓殖大学国際学部教授。著書に『日本の曖昧力』(PHP新書)など多数。山本七平賞(PHP研究所)受賞。

講義要旨

"韓流"という言葉がすっかり定着した日本で、若者世代を中心に反発する声が強まっています。数千人規模でテレビ局にデモを仕掛けるという、かつてない動きも起きています。その背景にあるものは何でしょうか。『韓流幻想』(文春文庫)で話題を呼んだベストセラー作家の呉教授が、意外な視点から、韓国の国策としての"韓流"の構造を解き明かします。

 

第4講 5月14日(月)

「インドは"希望の大地"か?」
講師 小島眞 国際学部教授

慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。千葉商科大学教授を経て、2000年より本学へ。開発経済学の分析的枠組みに基づいて、独立後のインドを事例に国内市場志向型の経済開発のあり方について研究を進めてきた。インドのITと電力部門を現在のテーマとする。第16回アジア・太平洋賞特別賞受賞。著書に『タタ財閥』(東洋経済新報社)など。

講義要旨

中国によるレアアース禁輸以来、日本企業の熱い視線が、ますますインドに注がれています。インドとの貿易の大幅な自由化で、両国の経済関係は飛躍的に拡大するものと期待されています。防衛面でも、インドとの密接な協力関係が欠かせないといわれるようになりました。わが国を代表するインド経済研究者・小島教授が、インドの現状と未来を展望します。

 

第5講 5月21日(月)

「ロシアはなぜ挑発的なのか?」
講師 名越健郎 拓殖大学客員教授

東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社後、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局を経て、外信部長をつとめる。主著に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)などがある。

講義要旨

尖閣諸島や竹島をめぐって日本外交が迷走しているさなかに、ロシア首脳陣が北方領土を相次いで訪問したことは、日本国民の"北の大国"に対する不安と不信を呼び起こしました。ロシアはなぜあのようにふるまうのか。時事通信のモスクワ支局長と外信部長を歴任した名越教授が、プーチン大統領の復権で注目されるロシアの動きを、わかりやすく解説します。

 

第6講 5月28日(月)

「中国"ハイアール型"拡大はいつまで続くか?」
講師 王曙光 国際学部教授

東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。中国山東師範大学講師、静岡産業大学助教授等を経て、2000年より現職。主な研究分野は、中国製造業の国際競争力、中国の通商政策とFTA戦略等。日本企業のビジネス・アドバイザーも務め、さまざまな形で中国経済情報を発信している。著書に『栄家の血脈』(東洋経済新報社)-第18回アジア太平洋賞特別賞受賞、など。

講義要旨

中国のハイアール・グループは2011年、三洋電機の冷蔵庫・洗濯機事業を買収し、産業界を驚かせました。白物家電部門ではすでにシェア世界一位で、中国を代表する企業集団へと急速に成長しています。"ハイアール型"中国企業の躍進は、どこまで続くのか。このジャンルでは他者の追随をゆるさない王教授が、最新の現地調査をもとにお伝えします。

 

第7講 6月4日(月)

「ベトナムは中国の拡張にどう立ち向かうか?」
講師 小高泰 国際学部講師

ベトナム旧サイゴン(現ホーチミン市)出身。東京外国語大学大学院修士課程修了。1992年から93年まで、ハノイ総合大学(当時)史学部に留学。ベトナム国防省軍事史研究所でも学ぶ。94年から96年まで、在ベトナム日本国大使館専門調査員。現代ベトナムを人民軍隊や国防政策などの視点から調査・分析してきた。主著に『ベトナム人民軍隊 知られざる素顔と軌跡』(暁印書館)、共著に『ベトナム戦争の「戦後」』(めこん)などがある。

講義要旨

尖閣諸島問題が起きたとき、日中両国の動きを最も注視していた国のひとつ、それがベトナムです。南シナ海での領有権をめぐって中国と対立するベトナムは、中国にどのような戦略で立ち向かってきたのか。ベトナムは国土の防衛をどのように考えているのか。ベトナム軍事研究の分野で国際的にも評価の高い小高講師が、専門家の視点から鋭く指摘します。

 

第8講 6月11日(月)

「インドネシアは"未来の大国"か?」
講師 吉野文雄 海外事情研究所教授

名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程退学。博士(経済学)。高崎経済大学助教授を経て、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『ASEANとAPEC-東アジアの経済統合』(鳳書房)など多数。研究論文優秀賞(日本国際観光学会)受賞。

講義要旨

いまインドネシアに、世界各国の自動車メーカーが殺到しています。2億5千万近くの人口を擁するこの国が、中国、インドに続くアジア経済の最前線とみなされているからです。インドネシアは、なぜ"未来の大国"として急浮上してきたのか。インドネシアだけでなく東アジアの経済全般に精通する吉野教授が、マクロとミクロの視点から丁寧に解説します。

 

第9講 6月18日(月)

「中国バブルは本当に弾けないか?」
講師 朱炎 政経学部教授

上海市出身。上海復旦大学卒業。1986年来日、一橋大学大学院で修士取得。90年、富士総合研究所入所。96年、富士通総研経済研究所主席研究員。経済学修士。主著に『華人ネットワークの秘密』(東洋経済新報社、1995年)、共著に『華人経済師(エコノミスト)のみた中国の実力』(日本経済新聞出版社)などがある。

講義要旨

「中国バブルが弾ける」と言われて、もう何年になるでしょうか。日米やEU諸国の経済が低迷をつづけるなか、中国経済は、民主主義先進国の間隙を突いて、好調さを維持しているかに見えます。反面、不動産は明らかにバブルの兆候を示し、暴落の噂が絶えません。中国バブルは本当に破裂しないのか。屈指の中国経済研究者・朱教授が、率直に語ります。

 

第10講 6月25日(月)

「在日チャイニーズは"反日"か?」
講師 野村進 国際学部教授

上智大学外国語学部英語学科中退。1978年~80年、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学に留学。
アジア・太平洋地域、先端医療、メディア、事件、人物・企業論などの分野で取材と執筆を続けてきた。
『コリアン世界の旅』(講談社文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。『アジア 新しい物語』(文春文庫)でアジア太平洋賞を受賞。朝日新聞、読売新聞の書評委員を歴任。
現在、講談社ノンフィクション賞選考委員。

講義要旨

中国政府のやることなすことが気にくわないから、中国人というだけで毛嫌いする。そんな日本人が増えているのではないでしょうか。しかし在日中国・台湾人はすでに約70万人、在日外国人数の首位を占めています。たとえばコンビニのレジで会う「王さん」や居酒屋で注文を聞きにくる「周さん」はどんな人たちなのか。野村教授が具体的にお話しします。

 

第11講 7月2日(月)

「北朝鮮はなぜ崩壊しないのか?」
講師 荒木和博 海外事情研究所教授

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。特定失踪者問題調査会代表、戦略情報研究所代表取締役、民社人権会議幹事、国家基本問題研究所評議員、予備1等陸曹
予備役ブルーリボンの会代表などをつとめる。主著に『拉致救出運動の2000日』(草思社)、『拉致 異常な国家の本質』(勉誠出版)、『日本が拉致問題を解決できない本当の理由(わけ)』(草思社)、『なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか―日本の鏡としての北朝鮮』(光人社)などがある

講義要旨

北朝鮮のような独裁体制がいまも存在することは、日本を含むアジア諸国の人々にとって、決して無視できる問題ではありません。日本人拉致被害者のみならず自国の国民からも、人間としての権利や自由を奪ってきた非道な体制が、なぜ存続できるのか。拉致被害者の救援活動にも尽力してきた朝鮮半島研究のエキスパート・荒木教授が、その謎を解き明かします。

 

第12講 7月9日(月)

「ブラジルは次の巨大市場か?」
講師 吉田頼且 国際学部長・教授

東京外国語大学外国語学部卒業。東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)サンティアゴ支店長、国際通貨研究所主任研究員、京都大学経済学部・大学院経済学研究科講師(非常勤)を経て、拓殖大学国際学部教授。共著に『国際金融読本』(東洋経済新報社)など。

講義要旨

BRICSの「B」は、ブラジルです。ところが、中国やインドと並んで21世紀の大国と目されるブラジルについて、日本ではサッカーや日系移民のイメージしかありません。ブラジルはなぜ注目を浴びるのか? 三菱東京UFJ銀行の元サンティアゴ支店長で、ブラジル勤務も長い南米経済のエキスパート・吉田教授が、知られざる大国について語ります。

 

第13講 7月14日(土) 公開パネルディスカッション

「世界の地殻変動と日本」
パネリスト

渡辺利夫(アジア塾塾長、総長・学長)
川上高司(海外事情研究所教授)
朱 炎(政経学部教授)

司会

吉田頼且(国際学部長・教授)

講義要旨

「世界の地殻変動と日本」のテーマで、3人の論客が縦横に語ります。拓殖大学の渡辺総長・学長は、わが国のアジア研究をリードしてきた経済学者で、アメリカ政治研究の川上教授と、中国経済研究の朱教授も、学界屈指のスペシャリストです。世界の見取り図と今後の方向を、三者三様の視点から論じ、議論を進めます。司会は、拓殖大学国際学部長の吉田教授です。


■ 講師の所属・職名は2012年1月現在のものです。

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