個人研修奨学金 / 石橋 拓馬

不思議な国、インド

プロフィール

石橋 拓馬 さん
政経学部 経済学科 2年
関東第一高等学校 出身

留学先

インド/バナーラス

期間

2017年8月5日~9月12日

日本との相違点について

私がインドに研修で行った時期はちょうど雨季であったため、毎日じめじめとした暑さでした。ヒンディー語を学んだバナーラスでは、授業の帰りに一度だけ雨に降られましたが、課題研究で行ったデリー、ムンバイーでは雨に降られることはありませんでした。バナーラスの雨は突然強い雨が降り、しばらくしたら止むといった雨でした。
インド、特にバナーラスでは道を歩いていると必ず牛、馬、山羊、豚を見ます。これらの動物たちは野生のように思われますが、実はそのほとんどには飼い主がおり、放牧されているそうです。器用に車をよけ、道を渡っていたり、道を塞いで車や歩行者の邪魔になったりしていました。
インドの映画、ボリウッド映画は有名です。私は、そのボリウッド映画を大学のヒンディー語の授業で見たことがありましたが、やはり日本で見るのと本場で見るのとではまったく違うと思い、ヒンディー語を勉強しているので、英語字幕なしのヒンディー語の映画を見に行きました。日本と違い驚いたことは、映画が始まる前に国家斉唱があることです。観客は全員立ち、国家を斉唱してから映画が始まります。また、日本では映画をエンドクレジットまで観てから、席を立つ人が多いですが、インドでは誰一人としてエンドクレジットを観る人はいませんした。

ホームステイ先の生活様式について

私がお世話になったホームステイ先のミシュラ家の皆さんはベジタリアンであっため、食事には肉・魚・卵がでることは一切なく、野菜を使った料理のみでした。お世話になった3週間、毎日野菜カレーを出して頂いていましたが、カレーのレパートリーが多く、どれもおいしかったです。因みに私が一番好きだったカレーはトマトカレーです。
ヒンディー語の授業が始まるのは午後2時で、授業が終わるのは午後4時頃、ミシュラ家に帰宅するのは午後5時頃でした。毎日、行き帰りで汗をかき、疲れているので、シャワーを浴びたいところですが、シャワーを浴びることのできる時間は午前中までと決められていました。なぜならば、午後の時間帯は外の気温が暑く、それにより体温が上がっているため、シャワーで浴びたら体温がさらに上がり熱が出てしまうとミシュラ家では考えられているからです。シャワー1つでも、国によっての考え方の違いが現れているのだと思いました。

トマトカレー

トマトカレー

研修を通して得たことと今後の学生生活への影響と進路について

タージ・マハル

タージ・マハル

私は、今回の研修で初めて海外に行きました。右も左も分からず、最初から最後まで大変で、今まで日本でしか生活したことのない私にとって、インドでの日々は毎日が衝撃の連続でした。
有り難い事に、本学名誉教授である坂田貞二先生、私のヒンディー語の先生である澤田彰宏先生からのご紹介で、BHU(バナーラスの大学)でヒンディー語を学ばれている外務省の菊池将稔さん、本学卒業生で私と同じく在学時にヒンディー語を学び、個人研修奨学金制度でタージ・マハルインドに留学され、現在はインドでご活躍されている外務省ムンバイー総領事館の斎藤隆太さん、JETROの古屋礼子さんと現地でお会いしお話を聞かせて頂けただけでなく、斎藤さんにはムンバイー総領事館にご招待して頂き、野田総領事や、斎藤さんとご一緒に活動されている江口さん、板垣さんとお話させて頂くことができました。貴重なお話の数々を聞かせて頂き、日本とインド、他国を結ぶことの大変さを知り、同時にとてもやりがいのある仕事であると感じました。
今後の進路については具体的にはまだ決まっていませんが、今回の個人研修で学んだことをゼミナール活動で生かし、日本とインドの発展に関わる事のできる仕事に就ければと思います。

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