【オープンカレッジ】平成28年度外国語講座受講募集を開始いたします(ダリー語)アフガニスタン

掲載日:2016年02月19日

ダリー(アフガニスタン)語受講生の紹介(宮林さん)

偶然目にしたある司令官の写真。穏やかな光の中で静かに本を読むその人がなぜ戦いの中に身を置かなければならなかったのか? 何を守ろうとしていたのか?それを知りたくてアフガニスタンに興味を持ちました。 ニュースだけでは伝わってこないこの国のありのままの姿を知る手掛かりとして彼らの言葉を理解したいと思いダリ語を学び始めました。 今年で4年目、受講自体は3年目になります。

アフガニスタンに興味を持って10年余り。当初はダリ語を学べる環境が無く諦めていた中で本講座の広告を見つけた時は目を疑いました。 1年目当時、他のクラスメイトは皆さん既習者でしたので初級講座とはいえアルファベット等初歩的な内容からスタートして頂くのは少し心苦しくもありました。 しかし、先生方はじめクラスの皆さんが快くお付き合いくださったお陰で遠慮なく質問もでき、せめて次週の授業ではもっと先の内容に進めるように、としっかり復習する習慣も身に付きました。

今から考えると私にとっては良いプレッシャーだったと思います。 言語を通して文化の違いや共通点を発見することも多く、中央アジア・中東地域やイスラム社会を以前よりも身近に感じるようになりました。 この貴重な講座を開設してくださった関係者の方々や熱意を持って指導してくださる先生方に大変感謝しています。

ダリ語は深く落ち着いた響きを持つ美しい言葉だと思います。 アラビア文字を使用するからか取っ付きにくいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、語順が日本語に近く名詞の性別や格等も考えなくてよい為、 欧米の諸言語に比べると寧ろ馴染みやすいかもしれません。長く日本に住み且つ欧米の文化にも詳しいネイティヴの先生方による文法や文化の解説はイメージし易く丁寧でわかりやすいです。日常生活に関するお話や詩・逸話の解説、書道体験等もあり興味深い授業です。他では得られない貴重な場ということもあってか繰り返し受講する人も多く、情報交換しながら毎回楽しく参加していますので、少しでも興味を持っている方がいたらぜひ参加してほしいと思っています。

日本語や英語だけでもある程度の情報を得たり意思疎通を図ったりすることはできるでしょう。
でも別の言語を介することはある種のフィルターを通すことでもあり、必ずしも本来の内容が正しく伝わるとは限りません。 元の言葉の微妙なニュアンスや声色に含まれる感情など、オリジナルの言葉でなければ伝わらないものがきっとあると思っています。 残念ながらまだアフガニスタンを訪れたことはありませんが、ダリ語を通して視野を広げ、いつか現地の方々と語り合えればと思います。

※今回ホームページでは受講者個人様の感想を参考まで紹介させていただきました。
本学の教学の理念に基づき学術全般を広く社会に還元すべく開講している外国語講座はこの春56年目を迎えます。
「外国語講座」をはじめ「日本語教師養成講座」「アジア塾」「ファシリテーター養成コース」は平成28年度の受講申し込みを順次開始いたします。
詳細は拓殖大学ホームページ「公開講座」をご覧ください。