『ことばの借用』 阿久津智(拓殖大学外国語学部教授)共編著、小林孝郎(拓殖大学外国語学部教授)共著 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

『ことばの借用』 阿久津智(拓殖大学外国語学部教授)共編著、小林孝郎(拓殖大学外国語学部教授)共著

掲載日:2015年04月01日

150401akutsu01.jpg本書は、異なる言語が接触することによって起こる「ことばの借用」について、日本語と外国語とのかかわりを中心に概説したものである。

日本語の中には多くの外国語由来のことばが「外来語」あるいは「漢語」として定着しているが、それとは逆に、外国語の中に日本語由来のことばが取り入れられている例も少なくない。ことばの「借用」は、「言語間の交流」と捉えることができるが、「言語や文化の接触による言語の発展(変容)上の一現象」と捉えることも可能である。本書では、このような立場から、日本語が歴史的に外国語とどのようにかかわってきたか、また共時的に日本語と外国語とのかかわりがどのような様相を呈しているのかについて考察しており、いわゆる「外来語」の概説にとどまらず、日本語を中心に、広く「ことばの借用」に関することがらを扱っている。

本書は、朝倉書店の「日本語ライブラリー」の1冊として刊行された。沖森卓也、阿久津智編著、岡本佐智子、小林孝郎、中山惠利子著。

本書の構成

 第1章 「借用」とその影響

 第2章 日本語における外来語

 第3章 外国語に借用された日本語

 第4章 現代日本語における外来語

出版社/発行年月日

朝倉書店/2015年2月20日

著者

akustu.jpg共編著者 阿久津 智(あくつ さとる)

立教大学大学院文学研究科博士前期課程日本文学専攻修了。1993年拓殖大学外国語学部専任講師。2005年拓殖大学外国語学部教授。主な著書に『アジアにおける日本語教育』(共著 三修社)、『日本語概説』(共著 朝倉書店)ほか。専門は日本語学。

kobayashi.JPG共著者 小林 孝郎(こばやし たかお)

東京学芸大学大学院教育学研究科国語教育専修日本語教育講座修了。教育学修士。1998年拓殖大学 留学生別科専任講師。2009年拓殖大学日本語教育研究所教授。2013年拓殖大学外国語学部教授。主な著書に『アジアにおける日本語教育』(共著 三修社)、『ひらけ日本語』(共著 凡人社)ほか。専門は日本語教育・日本語文化論。