『日本事情原論序説−原土洋著作集−』 原土洋(元・拓殖大学外国語学部教授)著 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

『日本事情原論序説−原土洋著作集−』 原土洋(元・拓殖大学外国語学部教授)著

掲載日:2015年04月01日

harado02.jpg本書は、元・外国語学部教授の原土洋氏が生前に発表された著作を集めたものである。

本書には、原土氏の晩年の主要な研究テーマである「日本事情論」関係の論文のほか、『講座日本語と日本語教育』(明治書院)に寄稿した「戦後台湾の日本語教育」および「漢字の指導法(漢字系)」、日本語教師を目指す若い人向けに書いた「国際人を目指す人のための日本語常識講座」(雑誌『月刊日本語』に連載)、台湾での日本語教師生活における体験を新聞(河北新報)に連載した「随想」などを収録した。

巻頭言を平石直昭氏(東京大学名誉教授)、追悼文を陳明姿氏(台湾大学)、黄鴻信氏(台湾・輔仁大学)、張國立氏(台湾・作家)、黄翠娥氏(台湾・輔仁大学)が寄せている(掲載順)。原土洋著作集編集委員会(阿久津智(拓殖大学外国語学部)、浅井尚子(拓殖大学留学生別科)、小林孝郎(拓殖大学外国語学部)、佐々木良造(秋田大学)、原土万里子(TBSメディア総合研究所)(五十音順))編

出版社/発行年月日

ウェイツ/2015年3月20日

著者

harado.jpg原土 洋(はらど ひろし)

原土氏は早大文学部大学院で時枝誠記教授の指導下に国語学を学び、修士号取得後は日本語教育の道をめざし、国際基督教大学の助手になった。やがて外務省に請われて中華民国に派遣され、日本語教育にあたった。そして1972年の国交断絶をはさむ困難な時期に、十年にわたり台湾各地の大学で教えつづけた。ある人によれば、その貢献の大きさは、明治日本にヨーロッパ近代医学を広めたベルツに匹敵するという。帰国後はおもに東北大学や拓殖大学で留学生教育に携わり、かたわら国際交流基金の委嘱をうけ、中国や台湾各地の大学で日本語教育に従った。とくに現地で日本語を教える若手の中国人教師に対する研修事業で重要な役割を果たした。(「発刊によせて」より抜粋) 1930年生まれ、2005年逝去。