【オープンカレッジ】 お急ぎください 平成29年度外国語講座受講応募

掲載日:2017年03月15日

ベトナム語入門クラス受講生の紹介

実は、私、ベトナムへは短期間の観光旅行で2回しか行ったことがありません。 確かに、特にホーチミン市では、これから大きく発展するぞという雰囲気が街全体から感じられ、今後も機会があれば何度でも訪問してみたいと思いました。 とはいえ、ベトナム語を勉強しようとまでは考えられませんでした。 というのも、外国語の習得というのは、本当に時間が掛かり、多大な労苦の割に得るものが少ないように感じられるからです。 英語さえなんとかなれば、観光旅行には十分ですからね。

ベトナム語の勉強を始める。私のような非才の身にとりましては、これはそこそこ大きな決意なのですが、その契機になったのは、海外出張でアメリカ、 しかも文明社会の極北の地といっても過言ではない、アラスカ州のフェアバンクスという街に滞在する機会があったからなのです。 人口5万人ほどのその小さな街に、Little Saigonという小さなベトナムレストランがありまして、そこを何度か訪れているうちに、その店のオーナーの老婦人と世間話をするようになったのです。独り身の私を見て、励ましの言葉を掛けてあげようとでも思われたのでしょうか(笑)。限りのある食材で作られたLittle Saigonのフォーを啜りながら、その老婦人の子や孫の話などを聞いていますと、なぜこの人が極北の、 決して生活しやすいとはいえないこの街に根を下ろすようになったのかという感慨は禁じ得ないところなのです。 ですので、本来ビジネスなどの実務に用うべき語学力の習得を目的として集まった受講生のみなさんと較べますと、私は、いささか不純な動機で勉強しております。先々、いわゆる南ベトナムと呼ばれた国家、そしてその亡命者たちの心の世界を勉強できたら良いなあなどと、年甲斐もなく、そんな夢のような目標を持って頑張っております。もともと、都内の民間の語学教室で1年弱ほど勉強した後、拓殖大学の講座を今年度初めて受講しております。

本講座で、ベトナム語を熱心に教えてくださる先生のお人柄に触れられたこと、それが現段階での一番の収穫と言えるかもしれません(笑)。 モチベーションの維持が、継続への第一歩ですね。苦労したことと言えば、やはり発音で、未だにその入り口でうろうろしておりますが、 先生は日本人の発音やその癖を前提として発音を教えて下さりますので、大変助かります。

外国語の勉強は一歩一歩、倦まず弛まずやるしかないというところがありますので、 正直投げ出したくなるのが常ですが、気長に頑張ろうと、私自身への自戒の意味も込めて、これから受講を考えている皆様にそう申し上げたい次第です。

※今回ホームページでは受講者個人様の感想を参考まで紹介させていただきました。
本学の教学の理念に基づき、学術全般を広く社会に還元すべく開講している外国語講座は、 この春57年目を迎えます。 「外国語講座」をはじめ 「日本語教師養成講座」「アジア塾」「ファシリテーター養成コース」は平成29年度の受講申し込みを順次開始いたします。 詳細は拓殖大学ホームページ 「公開講座」 をご覧ください。