第9回拓殖大学・ナレースワン大学共催日本語教育研修会をオンラインで開催しました

掲載日:2025年04月01日

3月15日(土)に、拓殖大学とナレースワン大学(タイ)共催の「第9回日本語教育研修会」がオンラインで開催されました。
ナレースワン大学はタイ北部のピサヌローク県にある国立大学で、本学日本語教育研究所は毎年、同大学人文学部日本語学科との共催で、ピサヌローク県および近郊の中等教育機関の日本語教師を主な対象とする研修会を実施しています。今回の研修テーマは「初級授業における教え方のポイント」で、日本語教育研究所の遠藤みどり講師が講習とワークショップを担当しました。

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前半の講習では、学習者が間違えやすい文字・表記や文法項目の例を挙げ、その指導の仕方や学習者の理解を促す方法を検討しました。
後半のワークショップでは、学習者の誤用例を分析し、どのように指導をすればよいかグループでディスカッションを行ったうえで、それぞれの分析結果を共有しました。

タイからは40名を超える先生方の参加を得、オンラインながら密度の濃い研修会となりました。以下はご参加の先生方からの感想(原文はタイ語)です。
・実際に遭遇した文章作成上の問題の例を挙げて説明してくださったので、明確で理解しやすかったです。
・私が教えている生徒たちが、文字を書く際に同じ問題を抱えているケースを見たことがあります。実際に収集された分かりやすいデータが提示され、分析されていたと思います。
・他の先生方と意見を交換したり話をしたりするのはとてもよかったです。

今後取り上げてほしいテーマとしては、様々な教授法、アクティブラーニング、作文指導、メディアの利用、日本文化などが挙げられ、本研修会に対する期待もうかがうことができました。今後も本学とナレースワン大学との協力関係をもとに、タイにおける日本語教育の発展に貢献していきたいと考えます。

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