日本語研修プログラム長期研修 プロジェクトワーク発表会を行いました
掲載日:2025年07月31日
2025年度前期は、例年日本語教育研究所が行っている「日本語研修プログラム長期研修」(受入学部:国際学部)に、台湾・東呉大学および樹人医護管理専科学校から14名の留学生が参加しました。研修生は、研究所が開講する日本語必修科目や学部開講科目の受講に加え、ホームルームの時間を利用して各自関心のあるテーマについて調査を進めるプロジェクトワークに取り組みました。7月14日には、日本語学習の総まとめとしてプロジェクトワーク発表会を行いました。

コウさん・ライさん

発表の様子
東呉大学のコウイクセイさん、同ライヒンギさんは「松本清張」をテーマとして取り上げました。以下は、コウイクセイさんによるプロジェクトワークの感想です。
プロジェクトワークの授業を通して、日本語の正式な文章の書き方やレポートの作成方法について、より深く学ぶことができた。自分の興味のあるテーマを自由に選んで調べられるため、楽しく取り組むことができた。
資料を集めて整理する中で、今まで気づかなかった視点や面白い情報を発見することができ、それらをレポートとしてまとめ上げたときには、大きな達成感を得ることができた。
また、クラスメートの発表を聞くのもこの授業の大きな楽しみの一つであった。発表のテーマには、日本と台湾の交通の違いや学校文化の比較、日本のアニメなど、興味深いものが多くあった。みんなの発表を通して、普段あまり意識していなかった視点に気づかされ、自分の視野も広がったように感じた。
14名の研修生は、今学期末をもって1年または半年の研修を終え、帰国します。以下は、ライヒンギさんによる長期研修の感想です。
日本への留学生活が一年を迎えるが、毎日が新鮮な体験と多くの学びにあふれていた。なかでも日本語の授業では、文法のほかに翻訳や作文にも取り組む機会があり、実践的で語学力の向上に大いに役立った。
国際課の皆さんもとても親切で細やかに接してくれて、学業面だけでなく生活面でもたくさんの温かいサポートをもらった。
休みの日には各地を旅行し、名所や神社などの歴史文化スポットを訪れることで、その土地ならではの風土や人々の温かさ、地域の魅力をじっくりと感じることができた。
台湾と異なる生活習慣に最初は驚いたり戸惑ったりもしたが、そうした文化の違いに触れること自体が、自分の視野を広げ、成長へとつながる貴重な経験となった。
今後はさらに日本語の力を高めるとともに、日本社会や文化、そして価値観についてもより深く理解を深め、この留学で得た経験を、これからの人生の糧とエネルギーにしていきたいと思っている。
14名の研修生が帰国後も日本語学習を継続し、日本そして拓殖大学での経験を活かしていってくれることを大いに期待しています。