第10回拓殖大学・ナレースワン大学共催日本語教育研修会をオンラインで開催しました

掲載日:2026年03月31日

3月22日(日)に、拓殖大学とナレースワン大学(タイ)共催の「第10回日本語教育研修会」がオンラインで開催されました。
ナレースワン大学はタイ北部のピサヌローク県にある国立大学で、本学日本語教育研究所は毎年、同大学人文学部日本語学科との共催により、ピサヌローク県および近郊の中等教育機関の日本語教師を主な対象とする研修会を実施しています。今回の研修テーマは「現場で役立つ語彙指導」で、本学国際学部尾沼玄也准教授、筑波大学砂川有里子名誉教授、神田外語大学関かおる講師の3名の講師に講習とワークショップをご担当いただきました。

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前半の講習では、「同じ絵なのに、こんなに違う!語彙の多様性を授業に活かす」、「語彙練習の方法と効果」というテーマで、それぞれ関講師と尾沼講師に、語彙の導入や練習の際の注意点や効果的な方法についてご紹介いただきました。
後半のワークショップ①「日本語の語彙指導に役立つツールの紹介と演習」では、語の意味や用法を検討するために役立つオンライン辞書やコーパスを砂川講師にご紹介いただいたうえで、参加者それぞれが実際に操作をしてみました。ワークショップ②「語義の理解に役立つ例文作成と検討」では、尾沼講師の進行のもと、グループワークで語彙の理解に役立つ例文を実際に作ってみました。
タイからは30名を超える高校や大学の日本語の先生方の参加を得、5時間を超える研修があっという間に思えるほど、充実した研修会となりました。以下はご参加くださったタイの先生方からの感想です。

講習に対する感想

・語彙を教える際に、画像を使って提示する方法の考え方が理解できました。それによって学生の創造性が高まると思います。
・来学期、ゼロ初級の科目を担当することになったので、どうやったら語彙を分かりやすく、楽しく教えることができるかが分かり、とても参考になりました。
・この講義によって、教師が語彙指導を行うための方法が理解でき、学習者が実際の使用に近い形で作文に活かせるようになると思います。

ワークショップに対する感想

・文を作る際に、その正確さを確認できる教材やツールについて知ることができました。これにより、自分が作成した文や学生に提示する例文がどの程度正しいのか、より自信を持てるようになりました。なぜなら、ある語はさまざまな文脈で使われる可能性があるからです。
・今までコーパスを使ったことがなかったのですが、これを機会に語彙指導や作文指導で有効利用していきたいと思います。
・語彙の使い方を学べるウェブサイトを知ることができ、教材や学習リソースとして役立つと思います。
・役に立つコーパスの紹介、実践的な例文作成方法を教えていただき、とても有意義なワークショップでした。

今回は、対面で実施していた回から数えて10回目となる節目の研修会となりました。今後もこれまでに培った本学とナレースワン大学との協力関係をもとに、継続的にタイにおける日本語教育の発展に寄与できればと考えます。

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