2023年度 第2回所内研究会を開催しました

掲載日:2023年07月08日

7月3日(月)、文京キャンパスA館3階第3会議室において、国際日本文化研究所の今年度第2回所内研究会が行われました。
第1部は国際日本文化研究所の小枝義人客員教授が「清和会(福田派)と経世会(田中派):自民党二大派閥の興隆と凋落」と題し報告、続いて国際日本文化研究所長で政経学部の丹羽文生教授が討論を行いました。報告で小枝客員教授は、一時期を除き一貫して政権与党の座を維持し続けて来た自民党の「力の源泉」は清和会(福田派)と経世会(田中派)という巨大派閥の鬩ぎ合いがあると指摘し、その実際を外交・経済政策の面から紐解きました。
第2部は国際日本文化研究所の正田浩由客員研究員が「日中戦争初期の華北経済開発をめぐる北支那方面軍と北支那開発株式会社の関係性」をテーマに報告、続いて政経学部の澤田次郎教授による討論がありました。正田客員研究員は、戦前、中国華北にあった当地の経済開発促進を図ることを目的とする日本の国策会社「北支那開発株式会社」の設立過程について、様々な証言を基に、その内実を紹介しました。
報告後は、報告者と参加者との間で活発な議論が交わされ、充実したものとなりました。

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小枝義人客員教授

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正田浩由客員研究員