2024年度第1回所内研究会を開催しました

掲載日:2024年05月22日

5月20日(月)、文京キャンパスC館5階C502教室において、国際日本文化研究所の今年度第1回所内研究会が行われました。
第1部は国際日本文化研究所の平崎真右助教が「安岡正篤における教育実践:大正期の教育思潮を参照して」と題し報告、続いて長谷部茂教授が討論を行いました。安岡正篤は陽明学の泰斗で、政財官界にも大きなインパクトを放った人物として知られています。かつては本学の教壇に立ったこともありました。平崎助教は、そんな安岡の教育実践と思想性、そのポイントについて、彼の履歴と近代日本教育史とをリンクさせながら解説しました。
第2部は政経学部の鈴木山海助教が「17世紀神聖ローマ帝国における裁判制度の改革」をテーマに報告、次いで政経学部教授の丹羽文生所長による討論がありました。鈴木助教は帝国宮内法院と帝国最高法院という2つの帝国裁判所が存在した17世紀神聖ローマ帝国の特殊状況、これとは別に第3の帝国裁判所の設置を含む裁判制度の改革に挑んだプロテスタント諸侯の顧問官・コンリングの『ドイツ国の裁判権について』と題する論文を通じ、その主張・理論について報告しました。
いずれも報告後は参加者とのディスカッションを行いました。予定時間を大幅に超過するほどの遣り取りが続き、非常に充実したものとなりました。

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平崎真右助教

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鈴木山海助教