2024年度第6回所内研究会を開催しました

掲載日:2025年03月04日

2月25日(火)、文京キャンパスE館3階E303教室において、国際日本文化研究所の今年度最後となる第6回所内研究会が行われました。
第1部は外国語学部の阿部沙織准教授が「松岡洋右の中国作家・凌叔華宛書簡をどう読むか:『中国児女』における日本人表象を手がかりに」と題し報告、続いて国際日本文化研究所の長谷部茂教授が討論を行いました。阿部准教授は、戦前、南満洲鉄道総裁や外務大臣を務めた松岡洋右が、中国人女性作家の凌叔華に宛てた書簡をベースに2人の交流の内実、それが彼女の作品に、いかなるインパクトを与えたかについて、当時の日中関係を踏まえながら解説しました。
第2部は国際日本文化研究所長で政経学部の丹羽文生教授が「保守合同再考:大野伴睦を中心に」をテーマに報告、続いて政経学部の鈴木山海助教による討論がありました。丹羽教授は、1955年11月の日本民主党と自由党との保守合同、すなわち自由民主党の結党過程について、後に自民党副総裁となる大野伴睦を中心に、様々な証言を交えながら、その実際を紹介しました。
報告後は、参加者との間で活発な議論が展開されました。

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阿部沙織准教授