国際講座 第1講が開催されました
掲載日:2023年04月25日
2023年4月22日(土)に国際講座 第1講として「国際情勢と日本の選択」をテーマに佐藤丙午海外事情研究所所長・国際学部教授を講師に開催しました。
講演は、冒頭、国際情勢と国際政治の日程の関係性について言及があり、その後、ウクライナ戦争の行方、中東の政治変動、米中関係、軍備管理。軍縮の行方について取り上げられました。
ウクライナ戦争については、ウクライナ問題の長期化が避けられない点と長期化に伴う日本のウクライナ支援の選択について説明がありました。また、中東の政治変動については、サウジアラビアとイランの関係正常化を中心に解説があり、関係正常化によって、イスラエル、サウジアラビア、イラクなどの関係について、これまで関係を前提としない見方が必要であるとの言及がありました。
さらに、日本でも関心が強い米中関係については、米国のChips法を受けて米中の半導体をめぐる対立による世界の二分化の可能性の他、米中関係悪化の要因としての台湾をめぐる問題に話があり、今後の中国の動きの他、尖閣有事の日米安保の動向について取り上げました。軍備管理については、新START後の核兵器の増加の可能性、ミサイル防衛が機能しないミサイルの可能性について話がありました。
最後に日本の選択について、日本の国際地位の低下、非同盟諸国の台頭に言及があり、米国との関係強化の必要性の他、中国との共存の方法も考えるべきであるとの話がありました。
今年度、第1回目の国際講座であったことから、日本が今後直面する外交的な課題について総括的な解説があり、今後の国際情勢や日本外交の注目点を知ることができる時間でした。
次回の国際講座は「日本の安保・危機管理アジェンダ2023」をテーマに2023年5月27日(土)10時30分から遠藤哲也海外事情研究所教授を講師として開催します。
お申し込みは以下の申込フォームからお願いいたします。
回数 | 日程・時間 | 内容 | 講師 |
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第2講 | 5月27日(土) 10:30~12:00 |
「日本の安保・危機管理アジェンダ2023」 | 海外事情研究所教授 遠藤 哲也 |
第3講 | 6月15日(木) 19:00~20:30 |
「北朝鮮はなぜ三代世襲が続いたのか そしてこれからどうなるのか」 【夜間開講 19:00~20:30】 |
海外事情研究所教授 荒木和博 |
第4講 | 6月24日(土) 10:30~12:00 |
「米中対立の激化と日本」 | 海外事情研究所教授 富坂 聡 |
第5講 | 7月22日(土) 10:30~12:00 |
「尹錫悦政権と次期国会議員選挙を占う」 | 海外事情研究所助教 梅田 皓士 |