安全保障総合シンポジウムを開催しました

掲載日:2023年12月21日

ウクライナ戦争が長期化し、ガザ地区でも紛争が続く中、2023129日(土)に海外事情研究所の主催で安全保障総合シンポジウム「緊迫する世界情勢と日本の選択-中東・ウクライナから台湾海峡へ-」を開催しました。
今回のシンポジウムは、森本敏拓殖大学顧問・元防衛大臣、小野寺五典元防衛大臣・衆議院議員、小原凡司笹川平和財団上席研究員、門間理良拓殖大学海外事情研究所教授をパネリスト、佐藤丙午拓殖大学海外事情研究所長を司会として行いました。
冒頭、パネリストからウクライナ戦争、ガザ情勢の他、大統領選挙を控えた米国政治などの視点を中心に現在の世界情勢への認識について発言がありました。
次に、世界情勢の認識を受けて台湾情勢に話が進み、小原凡司笹川平和財団上席研究員から台湾有事における中国の軍事的な動きについて発言あり、次いで小野寺五典元防衛大臣・衆議院議員が台湾有事は日本の有事にもつながることから台湾における紛争を防ぐ必要性について指摘がありました。また、森本敏拓殖大学顧問・元防衛大臣からウクライナ戦争への米国の対応を踏まえながら米国政治に関する分析が示されました。そして、この分析を受けて門間理良拓殖大学海外事情研究所教授から台湾有事への台湾側の備え、小野寺五典元防衛大臣・衆議院議員から日米同盟のあり方について言及がありました。また、小原凡司笹川平和財団上席研究員から中国の米国への対応などについて発言がありました。
最後に司会者からのウクライナ戦争を受けた日本の外交・安全保障のあり方について問題提起があり、小野寺五典元防衛大臣・衆議院議員から専守防衛について疑問を呈し、国民保護のあり方を考え直す必要性が指摘され、また、森本敏拓殖大学顧問・元防衛大臣からは有事に備える必要性が示されると同時に抑止の必要性について言及がありました。

参加者から寄せられた質問にパネリストが答えましたが、多くの質問が出るなど、関心の高さが示されました。

画像
画像

佐藤丙午(拓殖大学海外事情研究所長)

画像

小原凡司(笹川平和財団上席研究員)

画像

小野寺五典(元防衛大臣・衆議院議員)

画像

森本 敏(拓殖大学顧問・元防衛大臣)

画像

門間理良(拓殖大学海外事情研究所教授)

問い合わせ
研究支援課(文京キャンパス)
TEL 03-3947-7595