安全保障総合シンポジウムを開催しました

掲載日:2024年07月26日

安全保障総合シンポジウム「ウクライナ・中東情勢と欧州の安全保障秩序-NATOの決断と日本の役割-」を開催しました。

7月13日(土)、文京キャンパスにおいて海外事情研究所の主催で安全保障総合シンポジウム「ウクライナ・中東情勢と欧州の安全保障秩序-NATOの決断と日本の役割-」を開催しました。
今回のシンポジウムでは、中谷真一衆議院議員、倉井高志前ウクライナ大使、森本敏本学顧問・元防衛大臣をパネリストとして、佐藤丙午海外事情研究所所長を司会として行いました。
シンポジウムでは、当初、NATO首脳会談の評価からはじまり、冒頭、森本顧問がNATOのウクライナ支援の姿勢に変わりがないことに言及した上で、NATOによるウクライナ支援に状況について話がありました。続いて、中谷衆議院議員からは、NATOと東アジアや日本との関係について言及がありました。そして、倉井前ウクライナ大使からはNATOに対するウクライナ側の思惑について解説がありました。
次にウクライナにおける戦争の現状について話が進み、倉井前ウクライナ大使からウクライナ国内の世論の動向について解説があり、ウクライナ側の戦争継続に対する意思が続いていることに言及した上で、ウクライナ側の戦い方の変化についても解説がありました。続いて森本顧問がウクライナにおける戦闘の状況について言及し、ロシア、ウクライナ側の実情ついて、主に人員、装備の視点から解説があり、両国の人員確保の方法とロシア側への兵器の流れなどについて話がありました。さらに、停戦の動きについて米国と中国との動きと合わせながら解説がありました。そして、中谷衆議院議員からはロシア側の戦争継続の意思について言及した上で、米国大統領選挙の結果とウクライナ戦争の行方との関係について解説がありました。
そして、司会よりヨーロッパの動きについて問題提起があり、倉井前ウクライナ大使かウクライナ戦争が核保有国と非核保有国との戦争であることを指摘し、ヨーロッパ諸国における核保有の議論に関する可能性について言及がありました。
その後、中東情勢に話が進み、倉井前ウクライナ大使が紛争の終結の動きに向けた米国の役割について言及し、また、中谷衆議院議員は日本の立場を踏まえた中東情勢について解説がありました。そして、森本顧問からはイスラエル、ハマス双方の思惑について言及がありました。
さらに司会からの米国大統領選挙について問題提起を受けて、中谷衆議院議員は選挙戦の見通しとその後のウクライナ情勢、中東情勢、中国政策への影響について話がありました。
最後には、フロアとの質疑応答がありましたが、多くの質問が寄せられ、参加者の関心の高さが感じられました。

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