【オープンカレッジ】 「イスラームと食文化」が開催されました

掲載日:2015年06月12日

イスラーム研究所主催 平成27年度第一回イスラーム講演会
「イスラーム食文化」

 6月6日、平成27年度第一回イスラーム講演会が東京六本木にあるイランレストラン「アラジン」において参加者40名で開催されました。講師は、有見次郎・イスラーム研究所客員教授でイスラームの食文化について講演しました。この講演会は、イスラームの食を実際に味わい講演を聞くというユニークなもので、10年間続いています。参加者は、参加費として千円支払いますが、大学の補助で2千円の料理を食べることができます。この講演でイスラームの食についての知識を得ると同時にイスラーム圏での食事を実際に食すことで、より理解を深めることができるという意図から始まった講演が、ここまで続けてこられたのもイスラームの食に対する関心の高さを示しているからだと思われます。

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講演では、イスラームの食事の作法や慣習について説明があり、ムスリム(イスラーム信徒)と食事をする時の知識として知っておくと役立つ情報が多々ありました。例えば、ムスリムは、食事をするときには、日本では「いただきます」と言うところを、ビスミッラー(アッラーの御名によって)と言ってから始め、終わったときには、「ご馳走様でした」と言うところを、アルハムドリッラー(アッラーに賞賛あれ)と言って終わるなど、これからムスリムの人たちとの接触が増えてくると予想される状況の中で身近な食習慣から戸惑わないためにも有益な講演となりました。

 イスラーム圏は広く、地域によってその料理もバラエティーがある中で今回はイラン料理を味わうことになりました。ブッフェ形式により参加者は、珍しい料理を好きなだけ食べることができました。

 このような講演会の形式は、場所を確保する苦労があるものの知識だけでなく実際に五感を通して感じられる機会として今後も続けていきますので、機会があれば積極的に参加して体験してくれることを願っています。