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掲載日:2017年02月27日

外国語講座 ダリー語入門クラス受講生の紹介

皆さんはダリー語をご存じでしょうか?「ダリー語を学んでいる」というときまって「ダリゴ???」「ダリって画家のダリ??」 といった反応が返ってきます。「アフガニスタンの公用語のひとつ」と説明すると「なぜアフガニスタン(の言葉を)?」と質問が続きます。 そして「興味があって・・・」と詳しくお話することになるのですが・・・。 なぜこれほど夢中になれるのか、実は最近自分でもよくわからなくなってきました。

元々のきっかけはアフガニスタンのある司令官の存在を知り彼やこの国についてもっと詳しく知りたいと思ったことでした。 より深く知るために彼らの言葉を理解する必要があると考え現地の公用語のひとつであるダリー語を学べる機会を探し続けて10年余り、 拓殖大学の講座を見つけようやく念願だったダリー語を学び始めることができました。

しなやかに踊る線を文字として読めることが嬉しく、深く落ち着いたその響きが心地よく、 素敵な先生方と家族のようなクラスメイトの皆さん、アフガニスタンを愛する方々から伺う新鮮なお話の数々、 そしてイスラム世界への関心と未知の分野への好奇心・・・。魅力は色々ありますが率直にいって「とにかく好き」というのが一番近いかもしれません。

ダリー語は日本語との共通点も多く決して難解な言語ではないのですが新たな発見を求めて毎年参加を続けています。 途中残念ながら開講されなかった年もありましたが興味は尽きることなく、 気づけばドキドキしながら初めて教室のドアを開けた日から早5年が過ぎようとしています。

教材も学びの機会も限られる中、文法をノートに纏めるのはテキストを編纂しているようで、 単語を少しずつ書きためていくのはまるで宝物をコレクションしているかのようでもあります。 文法を教わる度に、より広い空間へ羽ばたく鳥のように自由になった気分で、単語をひとつ覚える毎に、 巡礼の道を歩むように一歩ずつアフガニスタンに近づけたような気持ちになります。

ニュースなどでは厳しい情勢が報じられることの多いこの地域ですが、ネイティヴの先生方と過ごすクラスでの穏やかな時間は大変心地よく、 これこそが現地に暮らす人々の日常の本来の時の流れなのだろうと感じさせてくれます。

あまたある言語の中で、ダリー語との出逢いは今他に代え難いものとなって私の日々の暮らしを彩っています。 言語を学ぶことを通して新たな視点もでき世界が広がりました。残念ながら現地を訪れるにはもうしばらく時間がかかりそうです。 でもそれだけにますます想いが募ります。
アフガニスタンのために現地で、日本で、世界の様々な場所で力を尽くしている人々を知る度に胸に迫るものがあります。 ダリー語を学ぶ時間はそんなアフガニスタンとの繋がりを感じられる貴重なひとときです。 思いの丈を自分の言葉にのせて届けられるよう、これからも勉強を続けていきます。

ちょっとでも興味をお持ちの皆様、新たな世界へ共に思いを馳せてみませんか?

※今回ホームページでは受講者個人様の感想を参考まで紹介させていただきました。
本学の教学の理念に基づき、学術全般を広く社会に還元すべく開講している外国語講座は、 この春57年目を迎えます。 「外国語講座」をはじめ 「日本語教師養成講座」「アジア塾」「ファシリテーター養成コース」は平成29年度の受講申し込みを順次開始いたします。 詳細は拓殖大学ホームページ 「公開講座」 をご覧ください。