文京アカデミア講座「台湾とは何か?」を開催しました

掲載日:2022年01月05日

海外事情研究所附属台湾研究センターの企画で、文京アカデミア講座「台湾とは何か?」が3回に亘って開催されました。台湾協会学校を源流とする拓殖大学にとって、台湾はアイデンティティの源とも言えます。
第1回は12月4日(土)、海外事情研究所教授の丹羽文生台湾研究センター長が「台湾って本当に『親日』なの?」と題して講演しました。一般的に「親日」と言われる台湾。果たして、そう単純に言い切れるのだろうか。台湾の社会構造を時系列で多面的に俯瞰しながら、その真相に迫りました。
第2回は11日(土)、長谷部茂国際日本文化研究所教授が「『台湾学校』って何?」をテーマに講演しました。明治36(1903)年に作られた東京小石川区の地図に忽然と現れた「台湾学校」。これは創立3年目の台湾協会学校、つまり今の拓殖大学のことです。まだ知名度が低く、通称が地図にも書かれてしまったのでした。講演では台湾開発のためにできた地元の学校・拓殖大学の草創期の歴史を辿りました。
第3回は18日、渡邉俊彦政経学部准教授が「台湾人は『台湾語』を話すの?」と題して講演しました。台湾では何語が話されているのか。台湾の人々とコミュニケーションを楽しもうと思った時に私たちは何語を学べばよいのか。台湾での共通語とも言える「華語」とは一体どのような言葉なのか。台湾における言語史の概略を踏まえ、多言語社会と言われる台湾の今を、実際に耳を使いながら体験的に解説しました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため少人数に絞っての講座となりましたが、参加者の皆様から好評を博しました。

拓殖大学

丹羽文生台湾研究センター長