【政治経済研究所】文京アカデミア講座「松下幸之助から考える『コロナ後の日本』」を開催

掲載日:2022年11月21日

本学では(公財)文京アカデミーとの共催による生涯学習講座を開講しています。2022年秋に、宮下量久政経学部教授が「松下幸之助から考える『コロナ後の日本』」を本学文京キャンパスにおいて対面式で開講しました。松下幸之助はパナソニック(旧:松下電器)、PHP研究所、松下政経塾を設立し、日本の繁栄、平和、幸福を追求していました。

10/29()、第1回は「『無税国家論』と財政危機」と題した講義でした。松下幸之助は予算の単年度主義を打破し、剰余金を積み立てて運用すれば、100年、120年先には収益分配国家を実現できる「無税国家論」を提唱しました。現在でも国家財政を金融市場のなかで運営する発想が求められています。
11/5()、第2回は「『新国土創生論』と災害危機」というテーマでした。『新国土創生論』では、土地・建物に関する長期的ビジョンに沿った政策を実現していれば、今日の住宅や災害に関する問題を未然に防ぎ、解決できたかもしれない、という問題提起がされています。
11/12(土)、第3回は「『道州制』と東京問題」と題した内容でした。松下幸之助が目指した『道州制』の区割りや税財政制度を紹介したうえで、東京の都市問題について講義しました。

受講者からは「難しい内容をわかりやすく理解できた」「松下幸之助本人のDVD映像を見るとともに、その考え方の先見性を再認識できたてよかった」などの感想をいただきました。参加者の皆様には厚く御礼を申し上げます。

※宮下量久政経学部教授はPHP総研客員研究員を務めています。

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講義する宮下量久政経学部教授

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講義する宮下量久政経学部教授