【言語教育研究科】博士後期課程の論文発表会を開催!

掲載日:2020年01月09日

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2019年12月21日(土)、文京キャンパスで言語教育研究科(博士後期課程)の『中間発表会・完成論文発表会』が開催されました。今回は、発表者2名を含め、本学教員と院生を中心に、20名程の参加者がありました。司会進行・会場整理などは、後期課程の院生1年(4人)が素晴らしいチームワークで担当し、最後までスムーズな進行でした。

「中間発表」(発表30分+質疑応答10分)と論文提出の可否が問われる「完成論文発表」(発表40分+質疑応答10分)が、それぞれ1件ずつありました。最初の発表は、留学生(タイ出身)の中間発表で、コーパスに見られる連語関係から、色彩語「あかい」と「あおい」を中心に、その意味・用法を探る研究です。色彩語は、純粋に色彩を指す例から、意味の拡張で生じる比喩的な用法もあり、多彩なアプローチが可能な分野です。2番目の完成論文発表は、日本人院生による「反義併存的な語」の研究でした。例えば、「適当」には「ふさわしい、程よい」という肯定的な意味と「いいかげん」という否定的な意味が共存しますが、そのような一見矛盾する意味や用法を丹念に解きほぐす研究です。活発な質疑応答があり、発表者と参加者双方にとって充実した発表会となりました。

また、発表会の後には、院生代表・主任教員・学務事務担当など10名程で「意見交換会」が行われました。事前のアンケートの集計結果を基に、授業科目、施設(院生控室、機器、図書館等)、事務対応のことなど多彩な意見や提案が出ました。その中で、後期課程の院生でお互いの研究を刺激し合う「勉強会」を開いたらどうかという提案がありました。是非実現したいものです。

発表会風景

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