【商学研究科】楊凱舜さんが学会で発表しました

掲載日:2020年01月20日

2020年1月10日18時より、青山学院ヒューマン・イノベーションコンサルティングで、商学研究科博士課程楊凱舜さんが日本ロジスティクスシステム学会産学連携委員会学術講演会の新年会で研究発表を行いました。テーマは、「鉄鋼業のサプライチェーン・マネジメントにおけるRFID導入の問題点」。出席者は、日本SCM協会会長/豊橋創造大学佐藤勝尚教授、日本大学生産工学部鈴木邦成教授、日本物流団体連合会宿谷肇理事、ロジポン代表取締役黒沼広樹氏、多摩ホールディング代表取締役副社長星野良宏氏など、SCMの学会産業界をリードする26人でした。
20分間の研究発表と10分間の質疑応答が行われ、研究発表では、先行研究と中国、スペイン、サウジアラビアの4つの鉄鋼関連企業の実態調査から、金属対応RFIDタグの高い導入コスト、システムの標準化の必要性、高温・磁気・水気など使用環境条件の改善、機械によるタグ貼り付け機の開発、鉄鋼製品の二次加工への対応などの問題点が指摘されました。そして、今後の業界の取り組みとしては、RFIDのコスト低減、RFタグ貼り付け機の開発、規格標準化の必要性とともに、RFIDシステムの汎用性と利用価値の広報が重要であるとし、数値を使った導入コストと効果のシミュレーションが示されました。
質疑応答では、まず実態調査の行動力が評価されるとともに、RFID導入の最大のメリットは何か、鉄鋼業界のSCMでは川上川下どの部分を研究対象としているか、外国だけでなく技術が発展している日本の鉄鋼会社のRFID導入はどうなっているか、などの質問が出されました。終了後の休憩時間においても一部の出席者から質問があり、関心の高さが裏付けられる研究発表となりました。

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