論文発表会を開催! 言語教育研究科・博士後期課程

掲載日:2020年08月18日

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8月8日(土)言語教育研究科(博士後期課程)の『中間発表会・完成論文発表会』が開催されました。今回は、新型コロナウイルス感染の影響で、Microsoft Teamsを使っての初めての「リモート発表会」となりました。発表者3名を含め、教員と院生を中心に24名の参加者でした。司会進行・タイムキーパーなどは、後期課程の院生1年が担当し、周到な準備で、3時間に渡る長丁場でしたが、最後までスムーズに進行しました。

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発表会前の打合せ風景

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発表会風景

最初の二件は、「完成論文発表」(発表40分+質疑応答10分)でした。まず、中国出身の留学生による「日本語の前置き表現」の発表がありました。「申し訳ありませんが」、「失礼ですが」などの典型的な前置き表現をはじめ、さらに扱う範囲を広げ、これまでにない多方面から総合的に分析する意欲的な研究です。二人目の発表者は、本学外国語学部スペイン語学科の卒業生で、日本人スペイン語学習者とスペイン人日本語学習者を対象にしたアクセント生成の関する研究でした。緊張度の違いが母語干渉となることを収集したデータを使って実証しました。最後の発表は「中間発表」(発表30分+質疑応答10分)で、留学生(中国出身)による、待遇表現「~(さ)せていただく」の使用状況についての研究でした。発表者自身の日本語学習者としての体験を基に、「~(さ)せていただく」の多岐にわたる用法の容認度を丁寧に調べる研究です。各発表の後は、活発な質疑応答があり、発表者と参加者双方にとって充実した発表会となりました。

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第1発表者

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第2発表者

今回の発表者の一人は、中国からの参加でしたが、音声・画像ともクリアーで、「リモート」の可能性を実感できました。

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第3発表者

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閉会の辞