【言語教育研究科】本学大学院生が開発した漢字学習法の研修会が開催されました

掲載日:2021年03月23日

313日、14日の二日間にわたって開催された、拓殖大学・ナレースワン大学共催の「第5回日本語教育研修会」(オンライン開催)にて、シヌーン・イマーン・タハさんが博士後期課程在籍中に開発した漢字学習法「Kコード」(「Kanji in 6 & 4」の一部)についてのワークショップが行われました。
タハさん(指導教員:小林孝郎教授)が提唱しているこの学習法は、漢字の点画を6種類の線に類型化してアルファベット・コードで示すという画期的なものです。2014年から別科で実践されており、非漢字圏の学習者の負担を減らす漢字学習法「拓大メソッド」(「Kコード」を用いた漢字の字形学習と語彙先習)の字形認識部分を担う重要なパーツとなっています。
今回の研修会では、非漢字圏であるタイの先生方を対象に、学習者の漢字学習の負担を軽減するという目的で、「拓大メソッド」の概要と別科における実践に関する講演と、「Kコード」の使い方のワークショップが行われました。講演は外国語学部中村かおり准教授が、ワークショップは別科日本語教育課程の伊藤江美講師が担当しました。終了後のアンケートでは、「得るものが多かった」、「初めてKコードを知ったが、とても面白い。漢字の授業で使ってみたい」といった声が聞かれ、非常に有意義な研修会となりました。
今回は、研究科で生まれたタハさんの研究が、別科日本語教育課程での実践を経て、タイの先生方に知っていただく機会を得ました。また、オンライン開催であったことから、本学からも別科をはじめ学部や大学院の日本語教育関係の教員、および学部(外国語学部と国際学部)と大学院(言語教育研究科)の学生が多数参加することができました。今後も、研究科全体で、さまざまなつながりを活用しながら、多くの方の役に立つような研究活動を行なうことが期待されます。

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研修会の概要を伝えるタイ語のスライド

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中村かおり准教授の講演の様子

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伊藤江美講師のワークショップの様子

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本学からも教員・学生が参加