【言語教育研究科】ルーヴェン大学との研究交流会が開催されました

掲載日:2021年11月08日

113日(ベルギー時間9時・日本時間17時)、ベルギーのルーヴェン大学文学部日本学科の修士課程の学生と日本語教育学専攻の学生との研究発表を兼ねた交流会が、オンラインで行われました。2時間という短い時間でしたが、参加者41名が日本語に加え、時には英語など多言語で活発に意見交換を行うという学びの多い会になりました。
最初に代表者からそれぞれの大学の紹介を行いました。ルーヴェン大学は、1425年に創立された歴史のある大学で、メルカトルやヴェサリウスなど著名人が学び,卒業していることが紹介されました。拓殖大学については、博士後期課程2年の田坂康浩さんがキャンパスの美しい写真と共に、本学の理念や歴史について紹介を行いました。
その後、5つのブレイクアウトルームに分かれて、両大学の学生が研究発表を行いました。拓殖大学の発表者は、竹市久美さん、宗宇竹さん、羅君晗さん、李穏さん、駱俊さんです。発表後は、参加者も交えて発表内容や研究について、あるいは日本語学習についての意見交換や交流が活発に行われました。以下、本学の参加者の声です。

「初めてベルギーの方と話し合ってすごく楽しかったです。日本語がいろんな国で人気がある言語として多くの学習者が勉強している様子を見て、世界中で言語の学習を通じ、お互いに理解し合いつつ、多様な文化が融合していくのではないかと考えました。今回のオンライン交流会の開催によって、ベルギーの方と研究方法や論文の難しさ等の問題に関して話し合うチャンスがあり、すごく有意義な交流会だなと思います。」(李穏)

「参加者として、向こうの方たちが頑張って話していることから彼らの努力が垣間見えました。日本という日本語学習に優位な環境にいる自分もうかうかしてられないと思いました。そして、発表者として、分野が異なる人に自分の研究成果をいかに伝えるのかが課題となることに気付き、より正確でわかりやすい説明を心掛ける必要があると思いました。総じて学びのある交流会に参加できて嬉しかったです。」(駱俊)

「参加させていただき有難うございました。ルーベン大学の学生は、日本語が上手でした! 発表のテーマは、日本文化など社会派のものが多く、私の関心のあるものばかりで興味深かったです。ルームのご発表では論文執筆についてもまとめてあり、特に先行研究について私も参考になりました。」(宮川惠美)

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双方の学生にとって、今回の交流会は、自分自身の研究を見つめ直し、視野を広げる大変良い機会になったのではないかと思います。このような交流の機会をくださった、ルーヴェン大学の櫻井直子先生に心から感謝申し上げます。今後も、このような有意義な交流会を継続的に行っていきたいと思います。(文責:中村かおり)