【言語教育研究科】中国の大学で「日本国際部長」を務めている修了生が大学院生の自主勉強会で講演しました

掲載日:2023年01月12日

2022年1230日に、言語教育研究科の大学院生による第15回自主勉強会が開催されました。今回は、本研究科日本語教育学専攻で2014年に修士号を取られた杜姣さんに、「西南財経大学天府学院日本国際部について」という題目で、オンライン講演をしていただきました。
杜姣さんは、現在、中国四川省にある西南財経大学天府学院で、日本国際部の部長を務めていらっしゃいます。

当日の参加者は、言語教育研究科の博士前期課程・後期課程の在学生、修了生、教員、および天府学院日本国際部の教員を含め総勢16名でした。勉強会は2時間にわたり、講演30分、質疑応答90分で、たいへん活発な議論が交わされました。

講演の主な内容は、天府学院日本国際部設置の背景、発展の経緯と現状、さらに今後の展望についてで、創立者である杜姣さんのご苦労をうかがい知ることができました。
天府学院日本国際部は、大学内に設置された高校との連携や日本との国際交流を行う日本語教育機関です。その特色の一つは、「高考」(中国の全国統一大学入試)対策の日本語オンラインコースが設置されていることです。このようなコースは、「高考」で日本語を選択する学生が増えるにつれて需要が高まっているとのことでした。

質疑応答では、「学生の卒業時の日本語到達レベルはどのくらいなのか」、「学習意欲が高くない学生から、どのように能動性を引き出すべきか」、「中国で現在行われている日本語教育の現状について、生の声を聞くことができ、たいへん励みになった」などという質問や感想が出ました。

この勉強会には、講演者の杜姣さんを含めて3名の天府学院日本国際部の先生方が参加されました。多くの質問や貴重なご意見を聞くことができ、新たな学びを得ることができたとともに、2校間の交流ができ、意義深い時間になりました。今後もこういった勉強会をもっと行っていきたいと思います。

(言語教育研究科博士後期課程1年 羅君晗)

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