ベトナム・フエ外国語大学での日本語教育セミナーで木村教授が講演

掲載日：2016年03月10日

3月5日にベトナム中部の古都、フエにある国立フエ外国語大学日本語日本文化学部主催による日本語教育セミナーが開催され、本学外国語学部木村政康教授が音声指導についての講演を行いました。

本学とフエ外国語大学との出会いは、現日本語日本文化学部副学部長のミアン先生が、本学大学院言語教育研究科に、石川守教授を慕って入学した５年前に遡ります。

ミアン先生は、本学で修士号を取られ帰国。フエ外大に戻り現職につかれ、現在は、ミアン先生の後輩である2名の先生が、本学言語教育研究科にて同じく修士号を目指して留学中です。

今回、ミアン副学部長を現地側ご担当者としてお願いし、本セミナーが実現しました。
当日は、フエ外大のチャー学部長を始めとする日本語学部の先生や、JICA派遣の日本人ボランティア先生、フエ短大や市内の日本語学校教師など、日本語指導の先生方とフエ外大の日本語専攻の学生ら都合約20名が集まりました。
講演は、木村教授によって午前と午後計4時間にわたって音声指導の理論編と、発音指導の実践編が行われ、参加者の皆さんは、熱心に受講されました。

現在ベトナムでは、多くの日系企業の進出によって就職に有利な言語として日本語が注目され、空前の日本語ブームです。
日本への留学熱も盛んで、昨年度の日本への国別留学生内訳では中国に次いでベトナムが2位となり31.5％を占めます。

本学でも、中国、韓国に次いで３番目に留学生が多い国で、53名が学んでいます。その中でもフエは、従来から日本語学習熱が盛んであり、フエ外大でも英語に次ぐ人気学部で、入学も大変難しいようです。
今回の講演で、今後の両校の更なる交流に向けての協定書締結の話もあり、より一層の関係強化が期待されます。

講演中の木村教授

講演後のフエ外大関係者との記念撮影（前列左二人目から木村教授、チャー学部長、ミアン副学部長）　