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長期研修生からのニューイヤーレター(その5・イギリス)

掲載日:2019年01月11日

Happy new year ! we hope 2019 will be wonderful to you.

明けましておめでとうございます。残り約3ヶ月の留学生活と、就職活動がある2019年、自分次第で大きな変化を生み出すことができる年になると思います。良い変化を多く生み出せるよう、猪突猛進してまいります。

イギリスのクリスマスとお正月

イギリスでのクリスマスはとても大きな行事です。その準備はハロウィンが終わった直後から家族総出で行われます。私のホストファミリーも11月からクリスマス装飾を家に施すのに大忙しで、電飾やツリー装飾など、つけてもつけても新しい装飾が現れるので本場の恐ろしさを知りました。12月上旬には街全体はクリスマスムード一色になりイルミネーション点灯式やクリスマスマーケットなど、こちらも大忙し、大変賑わっていました。子供達にとってクリスマスといえばプレゼントです。日本ではクリスマスプレゼントは一人ひとつでも何も違和感はありませんが、イギリスのクリスマスプレゼント事情は大きく異なります。数が凄いのです。両親はもちろん、祖父母から叔父、叔母、兄弟まで、全ての親戚からプレゼントが贈られます。大きな家族ともなると1人に10個は超えてくるでしょう。クリスマスツリーの周りに並ぶ大量のプレゼントを見て、21歳ながら羨ましいと感じていました。

クリスマス当日は公共交通機関からマクドナルドまで、全てがお休みとなり、街はまるでゴーストタウンのようになります。365日街が休むことのない私たちにとっては不便のようにも思えますが、クリスマスは家族と過ごす日という当たり前を実行できるイギリスの素晴らしさ実感しました。静まり返った町とは反対に、家の中は大騒ぎです。朝から夜までボードゲームやクイズ、食事を楽しみ、家族の時間を満喫しました。驚く方もいるかもしれませんが、イギリスではクリスマスにケンタッキーは一切食べないそうです。子供達に日本ではケンタッキーを食べるのだと伝えると、クリスマスディナーがケンタッキーだけだなんて可哀想だと同情されました。

イギリスの大晦日はロンドンで午前0時に打ち上げられる花火が有名です。静かに家でテレビを見るのが日本の大晦日の定番だと思いますが、イギリスの大晦日は大変賑やかで、日が暮れる前から多くの人がロンドンに足を運びクラブや屋外ライブで踊り狂っていました。新年が近づくにつれて人々は花火のためにロンドン・アイに目を向け、その他の人々はテレビ中継で花火を鑑賞します。その年に人気のあった音楽に合わせて打ち上げられる花火は大迫力でした。

お正月は日本と似ていてとても静かで、朝から家族みんなでゴロゴロしていました。まさかイギリスで寝正月を体験するとは思いませんでした。

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ホストファミリーのクリスマスディナー

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エクセターのクリスマスマーケット

イギリスでの生活

8月からの長期研修も後半に差し掛かっています。私たちの心にも少し余裕ができ、日本との様々な違いを感じてきました。まず最初に、イギリスの人々は良い意味で物事を重要に捉えず、とても気楽に生きていると感じました。飲食店に入れば店員さんはお客さんとはもちろん、店員同士でも堂々と談笑しています。日本でそのようなことをすればクレームが来てもおかしくないですが、イギリスでは誰も気にしません。電車に乗ろうとすれば突然に私の乗る予定だった電車の車両が消えたりします。これには流石に文句を言う人もいますが、文句を言いながらも空いてる席を探して座っているのです。また、イギリスでは歩行者信号が意味を成していません。赤だろうと車がいなければ何の躊躇もなく渡ります。イギリス人の友人になぜ信号が赤なのに渡るのかと聞いたところ、笑いながら、車がいないのになぜ待つのだと言われ、何も言い返せませんでした。イギリスにも日本と同様に何事にもルールが存在しています。しかしそれらは重要ではありますが、絶対ではないと感じました。ルールを守ることも確かに大事ですが、自分で考えて少しルールを外れるのも悪くないことなのかもしれません。

残りの研修期間の抱負

イギリスでの残りの研修は約3ヶ月となりました。朝から夕方までの授業や大量の課題に苦しんだり、ホストファミリーや友人と楽しい時間を過ごしたりと、これまでの日々から得たものはたくさんありますが、まだまだ出来ることはあったのではと悔やむことも多々あります。初の海外生活に慣れてきた今だからこそできることを考え、実行し、悔いのない研修にしたいと考えています。また、拓殖大学の代表として来ていることを意識し、よく考えて日々の生活を送りたいと思います。

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エクセター近郊にあるダートモア国立公園

イギリス長期研修生 英米語学科3年 佐藤拓海

八王子国際課