宜蘭と西郷菊次郎 日台学術交流シンポジウムに福田理事長が出席

掲載日:2019年06月11日

本学の設置経営母体であった台湾協会、のちの東洋協会の評議員を勤めた西郷菊次郎は、明治政府でキャリアを積んだ後、1897年(明治30年)より5年間、日本統治時代の台湾 宜蘭県(台湾北東部に位置する県)で初代庁長を務め、農地拡大、農産物の収穫増加や道路整備などに尽力し、中でも現地住民悲願の宜蘭川治水工事の成功は人々の安心と信頼を得ることとなりました。また昭和30年代に本学理事長を務めた西郷隆秀氏(学部27期)は、菊次郎の三男にあたります。

今回、福田理事長の宜蘭訪問は菊次郎ゆかりの品の宜蘭設治記念館(設治とは官を設けて政を為す意味、元は庁長邸として利用していました)へ贈呈の同席、菊次郎をめぐる日台学術交流シンポジウムへの登壇、また菊次郎没90周年にあわせて開催された西郷隆文氏等の陶芸展見学が主な目的でした。このシンポジウムの登壇では、多くの関係者や地元の方々を前に、拓殖大学の成り立ち、菊次郎はじめ桂太郎台湾協会学校初代校長や後藤新平第三代校長など歴代の本学関係者と台湾との関係を紹介しました。

2001年12月、本学創立100周年を期に台湾との交流を深める一環として宜蘭市と共催で国際シンポジウムを開催してからおよそ20年振りとなった今回の交流も成功裏に幕を閉じることが出来ました。

福田理事長の講演内容は以下のPDFをご覧ください。

日台学術交流会 講演