How's it going?~本年度長期研修生から報告が届きました(オーストラリア)~

掲載日:2019年10月09日

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皆さんいかがお過ごしでしょうか。オーストラリアのシドニーは南半球に位置するため日本とは真逆の季節で9月現在は丁度冬が明けて暖かくなりつつありますが、朝と夜の寒暖差が激しく必ず上着を持ちあるかないと夜は耐えられない程の寒さです。オーストラリアに来て1ヵ月と約2週間が経ち新しい環境に慣れてきた今、これまでの生活を振り返ってみると体感では信じられない程早く過ぎ去ってしまいましたが、たくさんの事を経験できたと思います。その中で感じたことをお伝えしたいと思います。

出発当日、中々実感が湧かないまま家族や友人に別れを告げて飛行機に搭乗し10何時間ものフライトを終え、一番の不安要素だった入国審査も無事に終えーストラリアに着いたと実感した時、嬉しさと同時にいきなり全く違う地で生活を始めるということに対しての期待と不安が入り混じっていました。息をつく暇もなくタクシーに乗せられ、ホストファミリーの家へ向かい家の中へ招かれ荷物を出して、やっとひと段落着いた時改めてオーストラリアで生活を始めるということに対しての新鮮さがどっと押し寄せて来た感覚がありました。その日の午後にホストマザーに必需品の買い物を兼ねて学校の周辺を車で案内して貰ったのですが、日本とは全く違う風景をただただ呆然と見ていたのを覚えています。そんなこんなで留学初日は自分にとってはとても思い出深いものになりました。

学校はその次の日から始まり、新しいクラスで初めは英語でしかコミュニケ―ションが取れない環境に戸惑い時々言葉が見つからず自分から話しかけたりするのは気が引けていましたし、同じ言語の学生同士でグループを作ってしまうことが多かったですが1週間もすればいつの間にかみんな打ち解けて積極的に意見が言い合えるようになっていました。2週間も経つと外国人の友達が何人も出来ましたしクラスの友達は勿論、アプリケーションを使って学校外のイベントに参加したり、スポーツをやっている人の所に入って行って一緒にやろうよと言うだけでも輪が広がっていきました。最初は誰でもイベントに参加したり見ず知らずの人に声を掛けたりするのは気が引けますが、一度トライしてみればそれ以降は気にすることもなくなります。基本オープンな性格な人ばかりなので、知らない人から話しかけられても誰も気にしませんし、寧ろ話しかけて欲しいのではないでしょうか。滞在1か月を過ぎれば生活に支障がなくなる程オーストラリアに慣れてきて日々の生活が快適に過ごせるのと同時にオーストラリアにいるからこそ分かる日本の良さを痛感することが多々あります。例えば物価は高く外食をするのであれば一食20ドル前後が基本で、すぐにお金が無くなってしまいます。自分の使った物、食べたものの後始末はしない人が多いため、公共の場所は汚い所も沢山あります。何より安全面では本当に日本は優れていると感じます。夜遅くにシドニーシティーを女性が一人で歩くのには注意が必要ですし、ホームレスとおぼしき人達にお金をせがまれることもあります。8月には前日に通った通りで刃物による事件もありました。そのような経験も踏まえて海外留学に来て大事な事を学んでいると改めて実感します。

生活に慣れてきて学校も第1タームが終わりました。ここからが道の分かれ目となることは全員分かっているでしょう。オーストラリア長期研修の授業は比較的早い時間に終わるため、午後の時間が空いています。この午後の時間をいかに有意義に過ごすかが一番重要です。例えば授業の復習の時間の他に自分に足りない部分の勉強や自分の興味のある分野の勉強、友達と出かけて英語で話すだけでも有意義な時間になるはずです。怠けていたら何も進歩しないのは誰にだって分かるでしょう。せっかくオーストラリアに来ているのですから嫌になるほど毎日英語を勉強してアウトプットを欠かせず友達やホストファミリーと話し続けていれば、帰国時には驚くような英語力を身に着けて日本に帰れるのではないでしょうか。

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空港で研修生と家族、友人と

最後に、たったの1ヵ月半ですがオーストラリアという日本とは離れた異国の地で学んだ一番の大きな事について書きたいと思います。それは"多文化交流"です。多文化交流なんてありきたりだよと思うかもしれないですが、今まで小さなコミュニティーの中でしか生きてこなかった自分にとっては多文化交流とは、様々な言語、人種、宗教の方々とそれぞれの違いを認め合うものだと思っていました。実際そういうものなのだろうとは思いますが、僕が感じたことは違いというより沢山の共通点です。言語、人種、宗教が違えど同じものに興味を持ちますし、同じことで笑いあえます。極端に言ってしまえば同じ人間なのですから感じ方は似ているのは必然と言えばそうなんじゃないでしょうか。少しの考えの違いは勿論ありますがそれは日本人同士の間にもあることですから結局は個人の違いだと思います。

要するに何が言いたいのかというと、自分が考える多文化交流とはこの国、この宗教だからこういう考え方なのだというのではなく、この人はこう考えているのだという国や宗教の枠を取り払って個人としてその人、言動に接することなのではないかなと考えます。その枠を取り払えずにいる人はまだ多いのではないかなとオーストラリアに来て感じました。

八王子国際課

以下の日程で次年度長期研修の募集説明会を開催予定です、興味・関心のある学生の参加をお待ちしています。

まもなく開催 拓殖大学海外留学プログラム長期研修募集説明会

10月15日(火)12:40~13:10 八王子国際キャンパス A201教室
10月16日(水)16:20~16:50 文京キャンパス E501教室