長期研修生からのニューイヤーレター(その2 メキシコ)

掲載日:2020年01月07日

¡Feliz año nuevo! (あけましておめでとうございます!)

メキシコでは12月初旬から街がクリスマスの雰囲気に変わり始め、12月24日、25日を含む1月6日までがクリスマスとされています。
1月6日はDía de los tres reyes magos(3人の王の日)と呼ばれるイエスキリスト公現の日であり、東方の三博士がキリストの生誕を祝い贈り物を捧げたことに由来します。メキシコでは子どもたちはこの日にプレゼントを貰うそうです。

12月16日から24日にかけてポサダと呼ばれるパーティーがあり、私は12月21日にメキシコ人の友人の家で参加しました。テホコテとグアバとプラムとマンダリンにオレンジなどのフルーツ、ブラウンシュガーの一種であるピロンシリョ、スパイスとしてシナモンやバニラが加えられた、ポンチェというクリスマスの飲み物を飲みました。その後みんなで話をしながらお酒を飲み、ピニャータ割りをしました。ピニャータは中にお菓子が入っている紙製のくす玉です。10回その場で回ったあと棒で叩いて割るのですが周りで見ている人がピニャータを上下に動かすのでとても難しかったです。私は割ることは出来ませんでしたがずっと体験したいと思っていたピニャータ割りができたので嬉しかったです。ピニャータ割りが終わってからは2つのグループに分かれ、一方は外に残り、避難の為の居場所を求める伝統的な歌を歌い、もう一方は、家の中からこれに答える歌を歌いました。歌い終わった後全員が中に入り儀式が終わります。どちらもメキシコのクリスマスの伝統的な行事です。

画像

クリスマスのソカロ

画像

ピニャータ割りの様子

12月24日や25日は家族で集まり一緒に夕食を食べるのが一般的なようです。私もホストファミリーの家族の家に招待してもらいホットワインを飲み、夕食をご馳走になりました。ホストファミリーに日本ではクリスマスの日に何をするのかと聞かれたのでクリスマスケーキを食べて子どもはプレゼントを貰うと伝えたらとても驚かれました。メキシコではクリスマスにケーキは食べないそうです。

12月31日は友人のホストファミリーの家族に招待してもらい、年越しパーティーに参加しました。夜10時頃から親戚が集まり始め、年越しのカウントダウンが始まるまでみんなで話し、年が明ける瞬間にみんなで鈴を鳴らしながら白ぶどうを食べました。
その後1人2つずつ持ってきたプレゼントを中央に集めて、サイコロを振りどのプレゼントを貰うかを決めました。奇数が出た人が貰うことができるというルールだったのでプレゼントの量に差があったり、当たりとはずれのプレゼントがあったりしたのでみんなでプレゼントを開ける時が1番楽しく、記憶に残っています。

私達は8月から研修が始まり、途中タスコからメキシコシティへの引っ越しや新しい学校で授業に参加するなど環境の変化を体験しました。しかし今ではみんなメキシコ人の友達にスペイン語を教えてもらったり、一緒に遊びに行ったりしてメキシコでの生活に馴染んでいると思います。今は冬休み期間ですが1月中旬から始まる学校でのスペイン語の授業のために全学期の復習をして新しい学期の授業に備えたいと思います。そして、7カ月もあると思っていた研修期間はあと2カ月しかありません。この2カ月で自分のスペイン語能力を最大限上げるには何をするべきか考え実行する生活を送りたいです。

画像

年越しパーティー

八王子国際課