長期研修生からのニューイヤーレター(その4 台湾)

掲載日:2020年01月14日

新年快樂!

台湾のお正月は「過年(春節)」といいます。「過年」は旧暦(農暦)に基づいて決められますので、毎年変わりますが、大体1月後半から2月半ばまでの間にあたります。土日も含めて約1週間のお休みです。2020年の旧正月は1月25日、祝日は1月23日から1月29日までです。「過年」は台湾人にとって最も重要な休日です。そのため家族と一緒に過ごします。西暦のお正月は友達と出かけることが多いです。祝日は1月1日のみ、大晦日や1月2日は平日です。また、決まって食べるものも無いため、日本のようなお正月ムードはあまり感じませんでした。「過年」は家でゆっくり過ごすため、街が最も盛り上がるのは過年に食べるものやお供え物を買う除夕夜(大晦日)だそうです。私たちはそれぞれのチューターの家にお邪魔してチューターの家族と一緒に過ごす予定です。とても貴重な体験なので、今からとても楽しみです。

これまでの留学生活を振り返り、台湾に来なければ経験出来なかったであろう事がたくさんあります。11月はスピーチコンテストに参加し、他の外国人の中国語に刺激を受けました。また、2019年は台湾で同性婚が合法化され、20万人ほどが参加したお祝いパレードにメンバー全員で参加しました。今まで考えもしなかったことや日本のことを客観的に見て考えることが増えました。先生方やチューターは日本語が堪能なため、日本学科ではないルームメイトやチューターの家族と積極的に話しています。わからない時に聞き返すのは恥ずかしいですが、台湾人はとても親切なので、聞き返せばもう一度教えてくれます。

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同性婚を祝うパレードにて

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スピーチコンテストにて

友人については、サークルやチューターの紹介などで交友関係を広げています。言語交換をする時間は本当に貴重に感じます。言語をそのまま翻訳しても、相槌や話題等はかなり違いがあります。日本人の相槌は大げさといわれるように、反対に、台湾人の返事が冷たいと感じてしまうことがあります。一見怖いですが、本当は人情に厚いところに最初は驚きました。

留学生活も残り少なくなり、帰国してからのことをよく考えるようになりました。残りの時間は帰国する時に自分がどう成長していたいかを改めて想像しています。今の寮は5人部屋ですが、冬休み期間は8人部屋に引っ越す予定です。また、インターンシップをするメンバーもいます。まだまだいろんなことに挑戦出来る機会が残っているので、それを無駄にせずに3月まで駆け抜けていきたいです!

留学の一番の目的は中国語の習得ですが、台湾の文化や歴史を肌で感じることが出来ることにも留学の意義を大きく感じます。台湾は旅行先としても人気がありますが、成り立ちや何語を話すのかを知らない人もいると思います。また、私たちも勉強していくほど台湾の歴史の複雑さに驚きますが、これこそが台湾の魅力だと感じます。今まで日本で生まれ育ち、初めて知る文化を素直に受け入れることはなかなか難しいこともあります。また、慣れない共同生活にも苦労しています。しかし、この経験はきっと大きな財産となると思います。この先、私たちの強みとなるように、まだまだ様々なことを吸収していきたいです。

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日本語学科のカラオケ大会に参加しました

学生寮では現在5人部屋で生活しています。自分の気持ちを察してもらおうとするのではなく、頼みたいことは率直に伝えなければならないということをよく痛感しています。自分の今まで当たり前だったことが変わっていくことはとても新鮮ですし、言語の他にも様々なことを学習出来ているかと思います。

八王子国際課