〔国際部海外留学便り〕 ニューイヤーレター 台湾
掲載日:2023年01月13日
昨年夏より本学海外留学制度を利用し台湾・東呉大学で長期研修をする学生から、新年の報告が届きましたので紹介します。
台湾のクリスマスについて
クリスマスの時期になると台湾では多くの場所でイルミネーションやクリスマスツリーを見ることができます。今年は学校の教会の前にクリスマスツリーが置かれてあり、夜はライトアップされる為とても綺麗です。また板橋駅では大きなクリスマスツリーとキャラクターやプロジェクションマッピングも見られました。板橋駅では毎年コンセプトを変えてイルミネーションの活動があるらしいです。今年のコンセプトはアナと雪の女王でした。屋台も多く出ていたり、遊園地の遊具で遊ぶことができたりと、多くの人がこのイベントに来ていました。
湯圓
また、私はクリスマスに台湾の友達の家に招待してもらいました。親戚が集まる食事会に連れて行ってもらいました。そこで私は初めて客家の料理を食べました。友達の祖母は客家の人であり、客家の家庭料理を振る舞ってもらいました。私が食べた家庭料理の一つである湯圓(tangyuan)について紹介したいと思います。台湾では冬至の日に湯圓を食べます。湯圓とは甘いスープに餅のようなものが入っています。通常は甘いのですが、私が食べた湯圓は味がしょっぱく、餅の中にはお肉が入っていました。これは客家の家庭料理であり、普段は食べる機会がない伝統的な物を食べることができました。他にも台湾式のお茶を入れてもらいました。台湾の茶葉はお湯を入れると何倍にも膨らみます。その為、一回の茶葉で3.4回はお茶を飲むことができます。
跨年倒數
台湾では年越しの時に毎年台北101で花火が打ちあがります。今回は台北101の年越しについて紹介したいと思います。私が見た場所は台北101駅の隣である象山駅です。いつもは屋台がないですが、年越しの日だけ夜市が出ていました。多くの人が建物に沿って食べながら時間を待っていました。台湾の人だけではなく、様々な国の方も多く見られました。台北101の建物には様々な言語での挨拶の言葉などがプロジェクションマッピングにより写し出されていました。日付が変わる10秒前からカウントダウンが始まり、日付が変わると同時に盛大な花火を約三分間見ることができました。「新年快樂」と言い合うような現地の人と交流もありました。台北101の年越しはとても賑やかで盛り上がっていました。
タンデムについて
タンデムとは、日本人と日本語を学ぶ大学の生徒が一緒に授業を受けます。日本人一人に対して台湾の学生が二、三人のグループであり、毎回メンバーは違います。この授業では授業開始時にトピックが出され、その話題について話し合います。ある時はすごろくゲームや心理テストなどといった簡単なゲームをします。日本語で書いてある為、私たちが中国語で説明をします。また、授業外タンデムという、授業時間外に一時間マンツーマンで話す活動にも参加しました。このような交流は私たちの中国語力が試され、さらに学力を上げてくれました。授業以外の台湾を知ることができました。
東吳大學KTV比賽
日本語学科主催のカラオケ大会を見に行きました。まず、参加者全員が日本語学科の学生というわけではないのに、全員が日本の歌を日本語で歌えることにとても驚きました。さらに、何人かの人は歌詞に合わせて自分で振り付けを考えており、彼らが歌詞の意味まで理解して歌っていることに感心しました。
台灣的過年
「過年」とは日本でいうお正月のことです。日本のお正月は 1/1~1/3 の3日間ですが、台湾のお正月は毎年日付が違う上、期間も約1週間と少し長めです。2023年の過年は1/21~1/27で、この期間は多くの人が帰省し家族と一緒に過ごすそうです。
私は1月頭に迪化街という古い町並み(中国語では「老街(ラオジエ)」)を訪れました。実は今回でこの場所を訪れるのは2回目だったのですが、以前来たときに比べて賑やかな雰囲気で、赤い飾り物が至る所に飾ってありました。日本と雰囲気は少し違いますが、お正月のめでたい感覚は似ていると感じました。
華語教學中心烤肉派對
私たちは語学センター主催の焼肉パーティーに参加しました。このイベントは言語文化交流を目的としており、いろいろな国の学生が参加しました。みな出身国は違いますが、ここでの共通言語である中国語を通して、たくさんの学生と会話することができ、とても楽しかったです。言語が違っても気持ちは共有できるのだと改めて実感した1日でした。
今後の抱負
コロナ禍での留学は不安が多くありました。しかし、国際課の方々や台湾の先生方の手厚いサポートのおかげで安心して留学生活を送れています。言語力が向上しているか不安に感じるときもありますが、台湾の友達に「あなたの中国語聞き取れるよ」と言われたときは自分の成長を感じることができました。帰国後は留学以前に比べ、一回りも二回りも成長していると確信しています。さらにレベルアップできるように残りの研修期間を大事にし、にしっかりと取り組みます。
私は、自分が勉強している語学を日常生活ですぐに活かすことができる点が留学の一番の醍醐味だと思っています。そのため、私は留学生活の中で、自分から積極的に行動して挑戦する機会を増やすことを毎日意識しています。生活している中で自分の語学力の向上を実感できるとやはり嬉しいし、もっと話せるようになりたいという向上心がどんどん芽生えます。私はこれからもこの気持ちを大事にし、残りの研修期間も日々進歩し続けられるように努力していきます。