グローバルファシリテーター育成塾 第5講〜企業におけるファシリテーションの重要性
掲載日:2015年06月04日
ファシリテーションは、現在、ビジネス、教育、国際協力、まちづくりなど様々な分野で必要とされており、ファシリテーターの役割はますます大きくなっています。実際、現代においてどれだけ重要視され、どんな風に現場で活かされているのか、できるだけ具体的なイメージを塾生に持ってもらうため、それら分野で活躍されているファシリテーターをお招きし、話をしてもらう回を設けています。
5月29日の第5講は、ビジネス分野のファシリテーターとして活躍されている太田信之氏(バレオコン、アジア・パシフィック代表)にお越しいただきました。太田氏は昨年11月に『外資系コンサルが実践している 英語ファシリテーションの技術』(日本経済新聞出版社)を刊行されており、日本のビジネス界でも稀有な英語でファシリテーションが行える方です。
様々な国籍の人(特にアジア)を対象にどういった場をつくり、どういった言葉かけをしていくことが有効か、実体験をもとにした具体例は非常に分かりやすく、特に太田氏が開口一番行う自己紹介の例は塾生たちにとって非常に印象的だったようです。その自己紹介が、とにかくシンプルで、あえて流暢ではなく朴訥とした語り口だったことが、塾生たちには意外だったようです。
太田氏曰く、「ファシリテーションは“伝わる”ということが何より大事! そして、英語を母語とせず、必ずしも英語が得意でない人たちを相手にする場合、まず安心感を与えるというのを優先させるべき」とのこと。
実際に、自分たちも英語で互いに自己紹介をしてみるワークをし、太田氏の言うように「伝わること」と「場に安心感を与えること」という、まさにファシリテーターの本分の部分をこの講義で感じ取ることができたようでした。