グローバルファシリテーター育成塾 ~学校におけるファシリテーションの重要性
掲載日:2015年06月19日
6月12日の第7講は、目白大学人間学部長の多田孝志教授をお招きして、教育分野におけるファシリテーターの役割についてのお話をいただきました。
-先生が黒板の前で話すのを学生が聞く…
時代は変化しているのに、日本の教育については明治時代から大きく変わってこなかった。ただし、これまで変わってこなかった日本の教育スタイルがやっと変わろうとしている。今こそが変化の時代だと思う。-
「対話」の研究者であり実践者である多田先生は、実は高校生まで劣等生(自称)だったそうです。それを「自己との対話」や「自然との対話」を通じて克服したとおっしゃっていました。「対話」とは、まさにファシリテーターにとっても必要なこと。塾生たちは食い入るように話を聞いていました。ただし、「対話というのは話すことだけではない」と、20秒間の沈黙を体験しました。沈黙の時間にも意味があると。とても深いお話をいただきました。
そして何よりも、塾生たちからの良い質問がこの日の講座を締めくくったのです。(質疑応答から抜粋・要約)
Q:「対話」やコミュニケーションが大切ということですが、学生時代にやっておくべきことは?
A:たくさんの経験を。それから度胸も大事です。この質問をするのにも度胸が必要だったはず。度胸があると自分が開かれます。
Q:「自分を変えるきっかけ」「自己を見つめる」「自己との対話」についてもっと知りたい。
A:思いをめぐらす時間が大切です。意識的にその時間をもってほしい。電車の中でも、その日に得たものは何かな、などと思いをめぐらせてください。
Q:先生はとても人脈の広い方だと思いました。どのように広げるのですか?
A:本気で付き合うこと。「友達になろう」では本当の関係は築けないでしょう。ただし、人脈は数の多さではなく、その中身が重要ですね。
Q:先生が考えるグローバル化とは?
A:多様性、ダイバーシティの時代。そんな時代だからこそ、多様性をどう活かすかを考えて行動することが重要です。そしてその際に活躍するのがファシリテーターなのです。