『市民が提案するこれからの移民政策一NPO法人APFSの活動と世界の動向から』新田目 夏実(国際学部教授)共著 吉成勝男、水上徹男、野呂芳明 編著

掲載日:2015年06月01日

150601aratame.jpg現在日本では、短期の出稼ぎ労働者とともに、日本社会の中に生活の基盤を築き定着した外国人が増加しつつある。

しかし、このような外国人を含む「移民政策」について、日本は依然として試行錯誤の段階にある。本書は日本の移民政策の問題点を整理するとともに、諸外国の移民政策の動向を紹介し、今後の移民政策の構想に寄与しようとするものである。

第9章(新田目執筆)ではまず、世界中に移民を送出する「移民大国」であるフィリピンを取り上げ、最新のデータを用いて近年の動向を明らかにするとともに、フィリピン社会経済に対するインパクトを分析した。

次に、フィリピン政府の移民政策が単なる労働者輸出ではなく、労働者保護政策と合わせ発展してきたことを明らかにした。

出版社 / 発行

現代人文社 / 2015年5月20日

共著者
100923aratame02[1].jpg新田目 夏実(あらため なつみ)

1994年シカゴ大学大学院博士課程修了Ph.D. (社会学)。専門は人口学、都市社会学、アジア研究。2002年より現職。現在日本・アジアの少子高齢化と地域福祉、都市化と都市問題、災害復興等について研究中。主な著書として「アジアの都市化の新局面」、新津晃一・吉原直樹編『グローバル化とアジア社会』、東信堂、2006年所収。