『災害対処の文化論シリーズⅣ~北陸、新潟県域の古代と中世~ 』概要 小林 健彦(大学院言語教育研究科 客員教授 )著 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

『災害対処の文化論シリーズⅣ~北陸、新潟県域の古代と中世~ 』概要 小林 健彦(大学院言語教育研究科 客員教授 )著

掲載日:2015年10月22日

災害対処の文化論シリーズ 4 ~北陸、新潟県域の古代と中世~ 現在の北陸地方や、新潟県域にほぼ該当する地域に於いては、有史以来、文献上で確認をすることが可能な事象に限定してみても、数多くの天災、地変が発生し、その度に住民等を苦しめて来た。しかし、人々はその様な災害を、一面では止むを得ないものとして受け止め、克服しながら、現在に至る地域社会を形成、維持、発展させて来たのである。こうした自然災害自体の発生に関しては、歴史学の分野に於いても、具体的な事例の検証作業が進みつつはある。しかし、それは何時、何処で、何が発生していたのか、という個別的事例や事実の検証に留まり、それらの自然災害に対して、当時の人々がどの様に対処、対応をしようとしていたのか、という観点にやや欠けているという研究の現状がある。
今回、本書に於いては、現有の文献史学より齎される情報を精査しながら、接近することが可能なものに就いて、出来得る限り検証作業を試みた。筆者は、文献史学の分野より接近が可能な、「災害対処の文化史」という新たな歴史学の一分野を開拓するに当たり、具体的研究対象地域として、近年、自然災害が頻発している北陸、新潟県域をも取り上げながら、調査、研究、検証作業を進めている処である。
 本書は、その纏めとして作成したものであり、文献史資料に依って確認を取ることが可能な各災害事象に就き、主として、気象に拘わるもの(自然現象を含む)と、地震や火山噴火等に拘わるものとに関して、夫々の災害に対し、当時の人々が、どの様に対処をしようとしていたのか、そして、どの様な対災害観を持つに至っていたのかを、各災害事例の検出と共に、可能な限り検証したものである。


出版社 / 発行

ディー・エル・マーケット株式会社(DLMarket Inc)/ 2015年10月16日

著者

大学院言語教育研究科 客員教授 小林 健彦 小林 健彦(こばやし たけひこ)
昭和37年(1962)生まれ。新潟県出身。中央大学文学部史学科国史学専攻卒業。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。
現職は拓殖大学大学院言語教育研究科 客員教授、及び、新潟産業大学経済学部 准教授。専攻は日本語運用史、災害対処文化論、対外交渉史。
小林 健彦(こばやし たけひこ)。昭和37年(1962)生まれ。新潟県出身。中央大学文学部史学科国史学専攻卒業。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。現職は拓殖大学大学院言語教育研究科 客員教授、及び、新潟産業大学経済学部 准教授。専攻は日本語運用史、災害対処文化論、対外交渉史。著作は『定本 上杉謙信』(共著書、高志書院、2000年5月)、『越後上杉氏と京都雑掌』戦国史研究叢書13(単著書、岩田書院、2015年5月)、『韓半島と越国(こしのくに) ~なぜ渡来人は命がけで日本へやって来たのか~』[Kindle版]〔単著書、BookSpace (2015/6/13)、販売:Amazon Services International, Inc. 〕(後に DLMarket Inc)、『災害対処の文化論シリーズ Ⅰ ~古代日本語に記録された自然災害と疾病~』[Kindle版]〔単著書、BookSpace(2015/7/1)、販売:Amazon Services International, Inc. 〕(後に DLMarket Inc)、『災害対処の文化論シリーズ Ⅱ ~室町~織豊期の地震災害と対処の文化~』[Kindle版]〔単著書、BookSpace(2015/7/17)、販売:Amazon Services International, Inc. 〕(後に DLMarket Inc)、『災害対処の文化論シリーズ Ⅲ ~新潟県域に於ける謎の災害~』〔単著書、販売:DLMarket Inc(2015/8/13)〕、等がある。
尚、プロフィールや研究業績の詳細に関しては、国立研究開発法人科学技術振興機構知識基盤情報部の「research map」で「研究者検索(小林健彦)」をご利用下さい。