東京医科大学八王子医療センターと共同で「災害医療ボランティア研修会」を実施 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

東京医科大学八王子医療センターと共同で「災害医療ボランティア研修会」を実施

掲載日:2018年05月08日

拓殖大学は、4月28日(土)東京医科大学八王子医療センターと共同で本学八王子国際キャンパスにおいて「災害医療ボランティア研修会(トリアージ編)」を実施しました。

拓殖大学八王子国際キャンパスは八王子市の広域避難場所として指定されており、また、東京医科大学八王子医療センターは正門から直線距離でわずか500mと極めて近い立地にあることから、災害時には綿密な連携が不可欠となるため、2017年11月29日に両者による「災害時応援協定」を締結しています。今回の研修会は、この災害時応援協定書に基づき、南多摩保健医療圏地域災害医療コーディネーターである東京医科大学八王子医療センターの新井隆男 救命救急センター長を中心に南多摩保健医療圏等の方々の協力により実施されたものです。

研修会は1限、2限の時間を使い、1限は講義、2限は実技指導という組合せで実施されました。
1限は本学副学長でもある芦田誠 学生支援センター長の挨拶に始まり、新井隆男 救命救急センター長による『災害医療ボランティア研修会』実施の意図や災害医療ボランティアへの学生参画構想の講義後、日本体育大学 保健医療学部の鈴木健介准教授によるトリアージについて簡単な実技を交えての講義がありました。
また、2限には講義を受けての実技指導が東京医科大学シュミレーションセンター冷水育助教により実施されました。訓練は参加者を3つのグループに分け、この内の2つのグループが怪我人役を行い、1つのグループがその怪我人役を赤=「最優先治療群」、黄色=「待機治療群」、緑=「保留群」に分ける実技を行いました。全てのグループが実技を終えるとほぼトリアージは成功し、訓練とは言え災害に備えて素晴らしい成果を上げることができ、災害医療ボランティア人材育成の為の研修会であることがはっきりと分かりました。

今回の研修では本学職員・学生あわせて95名の参加に加え、南多摩保健医療圏等から指導者・ファシリテーターとして、複数の大学・医療機関の協力参加もあり、総勢で160名を超える研修会となりました。今後は(トリートメント・トランスポート編)、(ロジスティック編)と研修会を続け、災害医療ボランティア人材育成を進めていきたいと思います。

※トリアージとは傷病者の重症度に基づいて治療の優先度を決定して選択を行うこと
※南多摩保健医療圏等からの協力参加
東京医科大学八王子医療センター・東海大学八王子病院・日本医科大学永山病院・
日本体育大学保健医学部・町田市医師会の医師・教員・看護師、日野市社会福祉協議会、日本体育大学・中央大学・法政大学の学生 等

日本体育大学保健医療学部 鈴木健介准教授による講義

日本体育大学保健医療学部 鈴木健介准教授による講義

実技指導:ドリアージの分類に割り当てる判断を行うシュミレーション

実技指導:ドリアージの分類に割り当てる判断を行うシュミレーション

実技指導:実際に脈を確認する

実技指導:実際に脈を確認する

新井隆男 救命救急センター長より研修会の修了証が手渡された

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