『繋がり』秋山義継(政経学部教授)編著 山口隆正(商学部教授)・他著
掲載日:2018年10月09日
繋がり
環境変化に苦手な理由の一つに、合議による意思決定の遅さと過去の成功体験を引きずっていることがよく指摘されるが、明快な「解」はまだない。ただ、克服できるヒントとして、衰退産業の筆頭格であった繊維産業の復活がある。東レは炭素繊維が好調で飛行機材や高級バイク等のフレームなどに使われ最高益をたたき出している。また、富士フィルムはアメリカのコダック社経営破綻を契機に液晶フィルムや化粧品等の多角化事業で生き残っている。日本企業には地道なものづくりだけでなく、環境変化への適応力をいかに磨き、新たな経営戦略を打ち立てるかによる。これは、大学、自治体経営も同じことである。特に大学の生き残りの道は、その大学の特色や強みをどれだけ作れるかである。大学の将来像を描き、それを地域にアピールできる大学が今後の地域振興・地域社会を支えていくことになるだろう。
出版社
創成社
発行日
2018年10月29日
著者
秋山義継(あきやま よしつぐ)
拓殖大学大学院地方政治行政研究科教授、政経学部教授、流通経済大学経済学部講師、学校法人東筑紫学園理事、公益事業学会理事、河内厚生会監事、経営学検定試験協議会委員、その他。
著書に『現代交通論』、『経営管理論(改訂版)』等、多数。
山口隆正(やまぐち たかまさ)
東洋大学大学院文学研究科博士前期課程修了・拓殖大学外国語学部卒
現在 拓殖大学商学部教授 専門は日本語教授法
大学院(商学・言語教育学・地方政治行政)にて文章表現および日本語
運用能力特殊研究担当。商学部にて(日本語・日本語演習・漢字教育)担当。