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『中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像と限界』茅原郁生(拓殖大学名誉教授)著

掲載日:2018年10月11日

中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像と限界

本書は、中国で近年、習近平主導で強力に進められる軍事改革の実態を整理しての中国の現実認識や理解の深化に資することを期待して、30年の中国ウォッチの成果を纏めたものです。

ご存じのように昨秋の第19回共産党大会で中国は今世紀半ばに世界の最前列に立つ強国志向を表明しましたが、いわゆる中国の覇権は実現するのか、習軍事改革による解放軍は中国の覇権を支えるまでに増強されるか、その実像と限界の解明に挑戦してみました。日本は安全保障を日米同盟に依存し、経済は中国市場に依存しており、米中角逐が激化する今日難しい局面に立たされてきました。

日中関係は平和友好条約締結40周年を迎えましたが、トランプ大統領の「アメリカファースト」と習近平主席の「中華の偉大な復興」の鬩ぎ合いで米中パワーシフトが進む中で、わが国の対応のあり方を問いかけております。

出版社

PHP新書

発行日

2018年9月28日

著者

茅原 郁生(カヤハラ イクオ)
1938年生まれ。1962年防衛大学校卒業(6期陸)後、陸上自衛隊幹部任官。連隊長(大阪隊区担当)、第7師団司令部幕僚長等を経て、1994年防衛研究所で文官研究職に転官(本将補)、同アジア研究室長、国際地域研究部長を歴任。この間、外務省(アジア局中国課)出向、英ロンドン大学客員研究員など。1999年に退官し、拓殖大学国際学部教授に就任(専攻は中国政治・軍事、アジアの安全保障問題)、2009年定年退職。現在同大学名誉教授。著書に『中国軍事大国の原点』(蒼蒼社、第24回アジア・太平洋賞特別賞)、『中国軍事論』(芦書房)などがある。