『クリスマス・イヴの仏教徒』 伊澤東一(拓殖大学名誉教授)著 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

『クリスマス・イヴの仏教徒』 伊澤東一(拓殖大学名誉教授)著

掲載日:2018年11月30日

『クリスマス・イヴの仏教徒』

もはや教育・研究など期待されなくなった還暦の年、思いがけず拓殖大学のご高配で、一年間海外留学の機会を得ました。イギリス文学を専門とする小生にとって、遅ればせながら、これが初めてのイギリスへの旅でした。日本という土着的な文化に足のつま先から頭のてっぺんまで馴染んできた自分にとって、イギリスは馴染みようのない異文化以外の何物でもありませんでした。それだけに、仏教徒としての自分がキリスト教圏の文学を学ぶという噛み合わせの悪さを、異邦の地でどこまで解消することができるか、そんな私的な課題を心に秘めての旅立ちでした。そこでの生活は、多くの海外体験者が指摘してきたり、「どうして『八雲』としたんでしょうね」(『拓殖大学論集』(二二八号)でも書いたように、帰順する日本への新しい視点をもたらしてくれるかもしれないという秘かな期待を伴う旅でもありました。

 留学生活も三分の二が過ぎようとしていたその年の12月24日、足腰の衰えを感じ始めていたケンブリッジ在住の或る日本人婦人の数年来の願いを叶えてあげようと、当地のキングズ・カレッジ・チャペルの聖夜ミサの参賀席取りの代役をかって出て早朝から並んだものの、夕方、自分もまたキリスト教のど真ん中の祭儀に参列する羽目になってしまいました。このエッセーは、チャペルにまつわるエピソードや歴史、ミルトンの大学時代の詩、その時の自分の心の逡巡などを書き綴ったもので、小さな電子書籍出版社の勧めで出させていただきました。

 ¥1,000ですが、無料キャンペーン期間を12月12日(水)-16日(日)に設定させていただきました。

出版社

22世紀アート

発行日

2018年11月19日

著者

伊澤東一(いざわ とういち)
明治大学大学院文学研究科修士課程修了(文学修士)。
1982年拓殖大学専任講師。1994年拓殖大学教授。2013年拓殖大学名誉教授。
著作に「ラフカディオ・ハーン傑作集第6・7巻」(共訳)、「知の系譜:イギリス文学:名作と主人公」(共著) など。